じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

バタバタの監督交代劇のあとで、こんなふうに勝ってしまうとは。

 サッカー・男子ワールドカップはついに日本代表の最初の試合を迎えた。
 遅番を終えて仕事からの帰り道、ラジオでソフトバンクの試合を中継していたのだが、アナウンサーも解説者も「今日はサッカー日本代表の試合ですね」と何度も繰り返していて、さすがにワールドカップの日本代表の試合をもなると、野球とかサッカーとかの縄張りをこえるのか、と感心していた。まあ、今回は盛り上がりがいまひとつ、とは言われるものの、やはり「国民的行事」であることは間違いないし、この話題をスルーするのも不自然だよね。

 お風呂にゆっくり入って、キックオフ直前にチャンネルを合わせ、心穏やかに試合観戦。期待値が低いと、気楽に見られるというメリットがある。できれば引き分けくらいで、次戦以降にも楽しみを繋いでもらいたいなあ、と思っていたら、いきなりコロンビアの選手のハンドで、レッドカード+日本代表がPKをゲット。
 えっ?これ、ものすごく有利になったんじゃないの? 
 でも、こういうPKを外しちゃうんだよなあ……あっ、香川がきっちり決めた!
 前半終了前に追いつかれ、数的優位にありながら逆転負けしてしまうのか、と思いきや、ずっと一人少ない状態でやってきたコロンビア代表は、さすがに後半は動きが鈍ってしまい、本田のコーナーキックから大迫のヘッドで日本代表が2−1で勝ち越し。その後もしっかりボールをキープして時間を稼ぎぬき、そのまま歴史的な勝利となった。
 試合後、インタビューを受ける選手たちは、みんな「本当にいい顔」をしていた。これが「やりとげた人間の顔」ってやつか。もちろん、「まだ1試合が終わっただけ」だと、気を引き締めてはいたけれど。
 それにしても、バタバタの監督交代劇のあとで、こんなふうに勝ってしまうとは。これで、今回のサッカー協会の監督交代は「英断」という歴史的な位置づけになってしまうのだろう。それはそれで、本当にこれで良かったのか、と思うところもあるのだが。


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