じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

フェルナンド・トーレス選手をサガン鳥栖が獲得したことへの期待と不安

 家を出たとき、今日も陽射しの強さに驚いた。
 最高気温は35度まで上がり、まさに猛暑。日中はほとんど病院内で仕事をしているので、あまり暑さを実感することもないのだけれど。

 フェルナンド・トーレス選手が、サガン鳥栖に加入することが発表された。
 昨日の段階では、破談になったときいていて、サガン鳥栖にとっては、そのほうが良かったのではないかと思ったのだが、まさかの逆転劇。ツンデレなのか、なんらかの決め手があったのか。
 いまのサガンの状況を考えると、ひとりの世界的プレイヤーをすごい金額で獲得するよりは、練習環境を整備するのに使ったり、けっこう良い選手を複数人獲得して選手層を厚くしたほうが良いのではないかと思うのだが、イニエスタ選手を獲得したヴィッセル神戸のチケット売り上げが一気に伸びたことを考えると、こういうのは「みんなが知っている超有名選手をひとり獲得する」ほうが、全体としての効果は高いという判断なのかもしれない。
 個人的には、せっかく豊田選手が戻ってきたのだし、とは思うのだが。
 鳥栖の財政基盤を考えると、フェルナンド・トーレス選手というのは、「『桃鉄』で序盤にキングボンビーがクレジットカードで買ってきた、20億円の牧場」みたいな気がするんだよなあ。
 せっかくだから、活躍してほしい、とは思うけれど、かなりリスクの高い賭けなのではないか。


 タイの洞窟に閉じ込められていた子供たちとコーチが全員救出されたとのこと。
 タイでは「自己責任論」みたいなものはほとんど表に出てこず、子供はいたずらや冒険をするもの、と多くの人がみなしている、という話を聞いた。
 そういうおおらかさは、ちょっとうらやましい。
 彼らが全員救出されたということで、なおさら、救出のための作業をしていた元海軍特殊部隊員1人が洞窟内で死亡したことを思わずにはいられない。
 それが任務であり、子供たちを助けようとがんばったことによる殉職なのだが、この遭難がなければ、失われることはない命ではあったのだ。
 人間の生き死にというのは、ときにすごく残酷なものになる。


洞窟ばか (扶桑社BOOKS)

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