じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

子どもの頃に思っていたほど、親は子どもの運動会での成績にこだわっていない。

 雨が降ったり止んだりのなか、長男の運動会。
 徒競走もダンスも、下級生の競技の手伝いも頑張っている姿がみられてよかった。残念ながらチームは負けてしまったのだけれど、本人も「運動会が終わった」ということに、ある程度満足している様子。
 親の立場になってみて意外だったのは、子どもの頃に思っていたほど、親は子どもの運動会での成績にこだわっていない、というか、他の父兄との外交や写真撮影に忙しいし、ケガしないで最後まで一生懸命走ってくれさえすればうれしい、ということだった。まあ、僕自身も運動会が嫌いだったし、子供の運動会での活躍に期待していない、というのも大きいのかもしれないけれど。

 天候もあって、スケジュールが短縮されたのだが、思った以上に日焼けしていた。もちろん、長男には及ぶべくもないが。
 その後、息子たちの希望により、ゲームセンターで遊んで、夕食を摂って帰宅。

 夜、オークスを録画観戦。
 この2週、NHKマイルカップヴィクトリアマイルの外れっぷりから、まともに予想しても当たる気がせず、そもそも、運動会で予想する時間もなく、しかしながら、買わない勇気もなかったので、今日はもう運試し(というか、馬券なんてそもそも運試しみたいなものではあるが)と、府中実績もあり、桜花賞組では距離延長にも対応できそうだったクロノジェネシス複勝1点で勝負した。
 直前にちらっとオッズをみたところでは、複勝150~180円。安くても、とりあえず当てて、流れを変えたい。

 クロノジェネシスは、内枠で包まれるのを嫌ったのか、去年のアーモンドアイを思い出すような先行策。これは良いんじゃない?と思ったのだが、今年は高速馬場とはいえ、スローになりがちなオークスとしてはペースが速めだった。後方に待機すればスローペースに、前に行けばハイペースに。これが、北村友一の「持ってなさ」なのか……
 内から抜け出そうとしたクロノジェネシスの外から、人気薄のカレンブーケドールが力強く伸びて先頭に。そして、その外から、ミルコ・デムーロのラブズオンリーユー!初の重賞挑戦、初の輸送で嫌っていたのに、こんなに強いとは……リアルスティールの全妹ということで、ダービー、ジャパンカップと2400mのリアルスティールの馬券を外し続けてきた僕としては、半信半疑、いや、2信8疑いだったのだが、これはもう脱帽するしかない。
 ラヴズとカレンがゴール前まで叩き合っているのを横目に、僕は3着争いを涙目になってみていた。
 クロノジェネシスに、一斉に襲い掛かる後続馬たち。
 ウィクトーリア、ダノンファンタジー、シャドウディーヴァ。
 先に抜け出していた分だけ、クロノの脚色は鈍っていて、絶望しかけていたのだが、ゴール前では、他馬の脚色も同じになって、白い帽子がなんとか3着に粘ったようにみえた。
 3着、1枠だよね、ジョディーじゃないよね!と誰も答えるものはいないテレビの前で確認せずにはいられなかった。
 馬券というのは、当たるときには当たる。というか、いつもの買い方だったら、クロノ軸の枠連馬連だったと思うので、外れていた。カレンブーケドールって、こんなに強いのかよ。スイートピーS組というだけで、早々に消してしまっていた。
 今春も府中のG1荒れすぎ……
 結果的には、カレンの激走のおかげで、クロノジェネシス複勝も170円ついたので、カレンさまさま、と言えなくもないのだが……
 勝負に負けたが、馬券は当たった、そんな気分だ。
 クロノジェネシス、よく3着に粘ってくれた。
 この「大事をとって複勝」は、弱気になったときに年1回くらいやるのだけれど、実は、今まで当たったことがなかったのだ。
 去年の宝塚記念サトノダイヤモンドとか、秋の天皇賞のスワーヴリチャードとか、後から考えると、センスが無いよなあ。

 カープ阪神に勝って、僕にとっては、年に一度あるかどうかの「カープが買って、馬券も当たる」一日となった。もちろん、この配当なのでゲームソフトが1本買えるくらいのプラスでしかいないのだが、5月病で落ち込んでいるなかで、本当にありがたい。


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