じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

レオナルド・ディカプリオが、ついに獲った。

 4年に一度の2月29日。
 いつもだったら、早く終わりすぎな2月に1日増えて、バランスが良くなったくらいの感覚なのだが、当直があたっていたので、「今年、29日がなかったら、今日当直しなくて済んだのかな……」とか考えてしまう。たぶん、29日のせいではなくて、他の日にやらなければならないだけなんだけれど。
 まあ、そのくらい、最近は当直がつらいということだ。

 朝食をとって、次男を保育所におくってから出勤。
 5週目なので、外来予約は少なめなのだけれど、急患もあり、どうせ当直だしな……とひたすら低いテンションで業務をこなす。

 夜も、かなりキツい目にあいつつ、2月最後の夜を病院で過ごした。

 映画の祭典、第88回アカデミー賞の発表。
 作品賞は『スポットライト』、監督賞は『レヴェナント:蘇えりし者』のイニャリトゥ監督。
 イニャリトゥ監督は、去年も『バードマン』で監督賞を受賞しており、2年連続となった。2年連続なって、投票する側も避けそうなものだが、よほど圧倒的な作品だったのか、それとも、アカデミー賞を選ぶ人たちは、そういうことを気にしないのか。
 ちなみに、同一人物の監督賞2年連続受賞は3回目だそうで、珍しくはあるが、初めてではないとのこと。
 ただ、第13回、14回のジョン・フォード、第22回、23回のジョセフ・L・マンキウィッツ、という2人の監督とは「時代が違う」よねやっぱり。
 映画監督の母数も大幅に増えているだろうし。

 僕としては、その『レヴェナント』で、レオナルド・ディカプリオがついに主演男優賞に輝いたのが感慨深い。『タイタニック』では、「演技が若い」というような、弓道の審査で偉い先生たちに僕が言われて「何それ」と憤慨したような理由でノミネートされず、バッシングも受けたディカプリオ。ずっと「人気先行型」と言われてきたが、僕は『アビエイター』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で受賞しても良かったのではないか、と思っていたのだ。
 そういう意味では、本谷有希子さんの芥川賞のようなもので、「この作品じゃなくても、もっと前に……」という気もするのだけれど(ちなみに『レヴェナント』は未見なので、観たら考えが変わるかもしれない)。


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