じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

3月11日。東日本大震災から、5年。

3月11日。
あれから5年も経つのか、と感慨深い。
自分がやっていることは、5年前とそんなに変わらない気もするけれど。

次男を保育所に預けに行ったあと、車で『とくダネ』の音を聞いていたのだが、津波で行方不明ににあった妻を探すために、ダイビングの免許をとって、海に潜り続けているという男性がいるそうだ。
家には仏壇があり、奥様の写真もそこにある。
「生きてはいないだろうけど、一晩だけでも家に帰してあげられたら」と。
海は広いし、5年という時間の経過を考えると、この男性自身にも、見つけられる可能性が低いことはわかっているはずだ。
でも、彼は海に潜り続けずにはいられない。
そうしていることによって、この世界となんとかつながっているのかもしれない。
もう5年も経つのだから、というのは、外からみた人間の時間感覚なんだよなあ。


午前中外来、午後からは病棟業務など。
また雑用がパラパラと。
仕事を終えて帰宅し、シャワーを浴びて風邪薬を飲んだらやたらと眠くなってしまったので、無理をせずにそのまま就寝。