じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

大本命メジャーエンブレムが敗れ、平穏に荒れた桜花賞だった。

久々に日直・当直と関係ない日曜日。
桜花賞のオッズをときどき眺めつつ過ごす。
メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラー「3強」の馬連BOXだけ買うつもりだったのだが、他に気になっている馬、レッドアヴァンセがシンハライトと同じ6枠、ラベンダーヴァレイがジュエラーと同じ7枠ということで、メジャーエンブレムの3枠から、6枠、7枠への枠連とシンハライトとジュエラーの馬連12−13、そして、阪神JFでお世話になったメジャーエンブレムとウインファビラスの馬連まで。
「3強」ムードで、人気が集中し、枠連3−6、3ー7は、18頭立てとは思えない4倍弱の低オッズになっていて(最終的には3倍ちょっとになっていた)、これは的中してもほとんど儲からないな、という感じだったのだけれど、メジャーエンブレムには逆らえない。

午後からは、次男と二人で、中州の『アンパンマンミュージアム』に出かけた。
あんなにアンパンマン好きなのに、アンパンマンの着ぐるみが目の前に現れたとたんに泣き、逃げ出す次男。三次元が苦手なのかな……という不安はあるのだが、1歳半の子どもって、そんなものかもしれない。僕もけっこうずっと着ぐるみ苦手だったし。
「中にいる人間の気持ち」みたいなものを、けっこう想像してしまうのだよなあ。
もちろん、今日の次男はそういうのではなかったとは思うけど。

砂遊びをしたり、お土産屋さんのおもちゃで遊んだり、パンを食べたりして、半日ミュージアムを駆け回った次男。入館するときは人が少なくて、潰れそうなのか、と思ったけれど、中はけっこう賑わっていた。どうも、僕が着いた時間がちょっと遅かったらしい。
次男は「あんぱんまーん!」と楽しんでいたように見えたのだが、内心はわからない。
家でずっと宿題をしていた長男が、グレていた。

家族が寝静まったあと、桜花賞観戦。
パドックでもメジャーエンブレムはすごく良くみえた(若干太めにも見えるが、体型かも)し、そんなにテンション上がってもいないのに、本馬場入場先入れなのか。
パドック解説で、細江さんが「アドマイヤリードが馬が変わって、良くなってます」と言っていたのを聞いて、「さすがにアドマイヤリードはないだろ」と思っていたら、最後方待機から5着に突っ込んできて、けっこう驚いた。細江さんの相馬眼すごい。馬券にならなければ同じ、といえばそうなのだけれど。

レースは、いつもロケットスタートで前につけるメジャーエンブレムが「悪くはないが、いつもほど良くはない」という感じで、ルメール騎手も、馬を無理には行かせず、前目での待機作となった。
逃げるか、前の馬をマークしながらの2、3番手か、と思っていたメジャーエンブレムは、馬群に包まれて、動きたくても動けないまま最後の直線へ。
メジャーエンブレムは、シンハライトと同じくらいのポジションで最後の直線へ。
メジャーエンブレム、かなり狭いスキマをこじ開けるようにして一時は先頭に立つ勢いだったのだが、最後は伸び切れず、4着まで。
レースは、直線でメジャーエンブレムを交わして早めに先頭に立ったシンハライトにアットザシーサイドが追いすがるところ、大外から凄い脚でジュエラーが差してきて、シンハライトとジュエラーの長い写真判定に。レース映像を最初に観たときは、シンハライトが残っているように見えたのだが、写真の結果は、わずかにジュエラーが差していたようだ。
「今日は下の娘の誕生日で、桜花賞は、ずっと勝ちたかったレース」だと、歓喜のインタビューだったミルコ・デムーロと、話しかけられても放心状態だったというシンハライトの池添謙一
メジャーエンブレムが馬群でもがいているときのは「ダメだこれは……」と思ったのだが、唯一買っていたメジャーエンブレム絡みではない馬券で的中。
一瞬、アットザシーサイドに、「あっと」言わされかけたのだが、なんとか助かった。
ただ、メジャーエンブレムの「すごいレース」を観たかったな、とも、やっぱり思う。
スタートはいつもほどダッシュがつかなかったけれど、前で競馬しようとすればできるポジションだったのに、オークスのことも考えたのか、控えて折り合いを重視しようとしたら包まれて身動きがとれなくなってしまったようにみえた。
前のわずかなスキマを強引に割って出てきたときには、「すごい勝負根性の馬だな」と感心したし、これほど展開も位置取りも向かない競馬だったにもかかわらず、見せ場をつくってのそんなに差がない4着というのは、メジャーエンブレム負けて強し、と思ったのだが。
ルメール、なんで今日は控えてしまったのかなあ。まさか、オークスの予行演習的な指示が出ていたのだろうか。

単勝1.5倍のメジャーエンブレムが馬券圏外となり、「荒れた感」は漂っていたものの、「3強」の2番人気・3番人気の馬連960円(3番人気)と、実際は人気サイドでの決着ではあった。
圧倒的人気馬がいるときには、最低限、2番人気+3番人気だけでもタテ目は抑えておくべきだというのは、ゴールドシップが人気で惨敗した5歳時の春の天皇賞のときに学んだ鉄則だ。
フェノーメノトーセンラー馬連、買いかけてやめて悔しい想いをしたのだ。
そもそも、1頭からの流し馬券しか買っていないと、その馬にアクシデントがあったり、不利を受けたりしたときに、もうレースを楽しめなくなってしまうし。


とりあえず、平穏に荒れた、という桜花賞だった。
メジャーエンブレムの圧勝劇、見たかったな……
VTRを見直してみると、ジュエラーの末脚も、ものすごいんだけど。


しかし、今日のメジャーエンブレムの敗戦をみて、あらためて、「競馬に絶対はない」ことを思い知らされた。まあ、1年に数回くらいは思い出して、すぐに忘れてしまうのだけどさ。


25時に就寝。