じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

今年の交流戦は、あの「歴史的惨敗の地」QVCマリンスタジアムからのスタート

 午前中外来、午後から病棟業務など。
 体調はいまひとつ改善しきれない感じだったので、とりあえず家に帰って薬を飲んで休養。
 ただ、少しずつはよくなってきている手応えはあるんだけどなあ。単にロキソニンが効いているだけなのか……

 清原和博被告に判決。
 執行猶予がつき、保護観察はなし。
 初犯ということや社会的な制裁を受けているということを考慮すると、標準的な量刑ではないか、とのこと。
 有名人なのにこんなことをやってしまって……というのと、有名人だから、プレッシャーも大きかったのだろうな……というのと、まあ、プラマイゼロ、ということか。
 とりあえず刑務所に入らなくてすんでよかった、とは思うのだけれど、薬物依存というのは、止めようという意思は絶対に必要なのだけれど、意思の力だけで止められる、というものでもないのだよなあ。
 これからが大切なのだから、なんとか依存を断ちきって、新しい人生をおくってほしい。
 そのためには、専門的な治療と環境をしっかり整えることが必要不可欠だ。

 今日からプロ野球交流戦。清原被告の判決は、だからこの日になった、というわけではないのだろうけれど。
 カープは、千葉(QVCマリンスタジアムでロッテ戦。
 カープと千葉マリンといえば、2009年、マーティ・ブラウン監督時代、2−23と歴史的な惨敗をくらった因縁がある。
 あの日、最後まで声援をおくったカープファンに、ブラウン監督は「今日の勝者は左翼席のカープファンだった。チームは負けたが、彼らは間違いなく勝者だ」と感謝の言葉を捧げたのだ。
 いま思うと、いま、なかなか優勝できないながらもAクラス争いを毎年続け、観客動員数も増えた「新しいカープ」は、あの日の屈辱から生まれたのではないか、という気がする。
 少なくとも「ファンサービスの意識」を変えたのは、ブラウン監督だったのではなかろうか。
 今日はカープがジョンソン、ロッテは石川という両エースの先発だったのだが、頼みの綱のジョンソンがマリンスタジアムの風とマウンドに馴染めないうちに打ち込まれ、いきなり3点を先制されてしまった。
 その後も、チャンスは作るもののタイムリーが出ず、最後にさらに突き放されて0−5で交流戦初戦は完敗。まあ、こんな日もあるし、交流戦は、全部でたったの18試合しかない。切り替え、切り替え、と思うことにする。2−23を耐えた先人に比べれば、0−5なんて、まだ野球らしいスコアだし。でも、1点くらいは取ってほしいよね、負けるとしても。

 ソフトバンク対中日では、中日のドラフト1位ルーキー・小笠原投手がプロ初登板・初先発。交流戦初戦に思い切った起用をするなあ、と思ったのだが、先発投手が足りない中日の投手事情をかんがみて、ソフトバンクの先発がバンデンハークなので、勝てない可能性が高いのならいっそのことルーキーを試してみるか、という意図だったのかもしれない。
 ところが、その小笠原投手、ファームでもまだ4試合しか投げていなかったそうなのだが、超強力ソフトバンク打線相手に、7つも四球を出しながらも打たれたヒットは1本、5回を1失点で切り抜けた。勝ち投手の権利を持ったまま降板した小笠原。
やっぱり、甲子園で優勝するようなピッチャーは、こういうときにいきなり結果を出せてしまうのか、「持ってる」んだなあ、と感心していたら、8回の裏にリリーフの福谷がソフトバンク打線の猛爆を食らい、逆転負け。
小笠原の初先発・初勝利もあえなく消えてしまった。
ああ、こういうの最近、某チームで飽きるほど観たような。
若手投手がどんなに好投しても、リリーフがぶち壊し、嫌がらせのように勝ちがつかない負の連鎖……今はそのチームが同じリーグの首位なのだから、ドラゴンズの現状も、推して知るべし、ということなんだろうな。
福谷だって、打たれたくて打たれたわけじゃないんだろうけどねえ。
いやしかし、本当に容赦ないな、ソフトバンク打線。

それにしても、今年も交流戦はなかなか厳しそうだ。
慣れてるけどさ、毎年のことだから、と思いつつも、そういう悪い予想をたまには裏切ってくれても良いんじゃないか、と言いたくもなる。

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