じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

日本人がノーベル賞を「いま」受賞していることについて

 起きてしばらくしたところで、回転性のめまい発作が出てきたため、薬を飲んでしばらく横になっていた。
 最近はほとんど出ていなかったのだが、頻繁に起こるようだと仕事に戻ったときに困るな。
 定期での仕事をするのがストレスなのか、していないのがストレスなのか、よくわからなくなっている。
 まあ、入院患者さんの担当で、いつ呼び出されるかわからない、という状況ではないというのは、それだけでだいぶ気楽ではあるのだが。

 夕方から歯医者に行き、虫歯の治療と歯石取りなど。
 歯周病に老眼に、もう隠居しても良いのではないかと思うが、なかなかそうもいかない。
 しかし、こんなどこの馬の骨だかわからないようなオッサンの口の中をギリギリと削る人も大変だろうなあ、とは思う。
 
 ノーベル医学・生理学賞を東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんが授賞。
 ここのところ、毎年なんらかのノーベル賞を日本人が受賞していて、研究費や環境が不十分だと言われつつも、日本もけっこう頑張っているよなあ、と思う。
 しかし、ノーベル賞というのは、その研究が行なわれてから授賞が決まるまでにけっこう時間がかかるというか、歴史的な評価がある程度定まってから、になるので、これが現在の日本の研究環境を反映しているかどうかというのは、また別の話。
 大隈教授への授賞理由となった研究も、1980年代から90年代に発表されており、いわゆるバブルで、日本にお金があった時代のものなのだ。
 だから、これは「数十年前の日本人の研究者はすごかった」ということでもある。
 では、いまから20年後、30年後も、日本の研究者がノーベル賞を受賞できるかどうか……
 山中伸弥さんのように、現在活躍している人だっているし、いまの医学の世界でも、すごい仕事をしている人は、たくさんいるのは間違いないのだけれど。


 そしてまた、村上春樹さんのノーベル文学賞についての「ブックメーカーで1番人気」報道。
 いっそのこと、日本でも馬券(?)売ったらどうだろうか。
 案外、よしもとばななさんが先に受賞しちゃったりして。

ガールズ&パンツァー』のTV放映版のDVDをようやく12話まで観た。
 なんか説明不足というか、こんなにいろんなキャラクタ—が出てきているのに、あまり深く掘り下げられていなくてもったいないんじゃないか、と最初は思っていたのだが、全巻通してみると、これだけいろんな背景を設定しながらも視聴者には「匂わす」程度にしか使っていない贅沢さ、みたいなものを感じた。本編なのに、ダイジェスト版を観ているような気がしてくる。
 というか、やっていることは『努力・友情・勝利』の「週刊少年ジャンプ」なんだけど、面白いねこれ。
 いまのYoutubeとかで短くて要点だけを押さえた動画を観るのが日常の人たちにとっては、このくらいのテンポで話が進んでいかないと、ダルいのかもしれないなあ。
 僕も最近、映画館で映画を観ていると、2時間はちょっと長いな、と思うことがあるのだ。
 自宅でのDVD観賞だと、1時間ずつ2日間に分けて、ということもよくあるし。

 25時に就寝。