夜、ドラマ『嫌われる勇気』を見た。
刑事ドラマ+アドラー心理学って、どんな話なんだ?という興味もあって。
「ナチュラル・ボーン・アドラー」に思わず爆笑してしまったのだが、「私のために生きる」っていう人は、基本的に公務員には向かないのではないか、と思う。
「先輩という呼び名はやめてください。私とあなたは上下関係にありません」
「じゃあ、なんて呼べばいいですか?」
「それはあなたの課題です。あなたが決めてください」
初対面で先輩にこんな対応されるとキツいよね。どう呼んでもダメって否定されそうだぞ。
これ、アドラー心理学というより、パワハラ上司の話なのでは……
そもそも、捜査上あの教室に潜入する必要があったとは思えないし、さんざんあの教室内の人間関係を描写しておいて、元人気モデルを殺害した犯人は、あの場でいきなり出てくるストーカー男とか、ミステリーとしては全くダメ。
いや、あのコンブ茶の先生、どこかで観たことがあったな、結構特徴がある顔なんだけどな、うーん……と悩んでいたが、最後に南野陽子さんだとわかったのが個人的にはいちばんの衝撃だった。
ナンノの顔も忘れてしまったのか自分よ。
「落ち目の元人気モデル役」というのが、なんだかせつない。
香里奈さんをみていると、つい、写真流出事件とかをつい思い出してしまうのだが、世間の空気に負けずに頑張っていただきたい。
正直、初回を観たかぎりでは、「空気が読めないが優秀な刑事を主人公にした、つまらない事件をありきたりな経緯で解決するドラマ」という印象で、アドラー要素は少なかった。
というか、冒頭の「ショートケーキ食べたーい!」と言っている子どもの前で、気にせずに自分が残り一個のショートケーキをオーダーしている場面をみて、「実際にこれを目の当たりにして、これがアドラーの教えだと言われたら、周囲はドン引きするだろうな」としか思えなかったのだよなあ。
僕はアドラー心理学には向いていないというか、「嫌われる勇気」って、ああいう場面でいちいち発動していたら、「嫌がらせをしている人」にしか見えないよ……
まあ、視聴者に「嫌われる勇気」をもって制作されたドラマなのかもしれないな。
低視聴率で、「それは視聴者の課題です」とコメントするまでが「ナチュラルボーンアドラー」です、と。
25時に就寝。
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