雨が降ったり止んだり。
仕事を終えて、 映画『沈黙 -サイレンス-』を観に映画館へ。
マーティン・スコセッシ監督で、今年のアカデミー賞の作品賞にもノミネートされるのでは、と言われていたのだが、結局、ノミネートされたのは「撮影賞」のみという「残念ニュース」を最近読んだ。
このタイミングで日本で公開されたのも「アカデミー作品賞最有力!」みたいな売り方を考えていたのではないかと思われるのだが、世の中うまくいかないものだ。
僕は原作(というか「原案」くらいにしておいたほうが良いのか)の遠藤周作さんの『沈黙』を読んで、なんともいえない押しつぶされそうな気持ちになったことを記憶しており、マーティン・スコセッシ監督が映画化するのであれば、ぜひ観たいと思っていたのだ。
「こんな水責めとか火あぶりとか『穴吊りの刑』とかを昔の本でやっていたことを映像化したら、外国で日本が嫌われるのではないか、と思ったのだが、キリスト教、とくに初期は弾圧と殉教の歴史でもあるのだよなあ。
死ねば天国に行けると信じている人々と(それはイエズス会の正統な教義と同じではなさそうなのだが)、死ぬこと、死なせることをためらって、棄教してしまう人たちの両方をみていると、どちらが幸せなのだろうな、とも思う。
後者は、生きていても帰る場所がなく、棄教者と罵られ、身の置き場がないのだ。
敬虔なキリスト教徒は、この映画をどう観るのだろうか。
殉教者の物語なのか、裏切り者の物語なのか、人間の弱さを許せるのか?
安全なところから、「神を信じているなら殉教すべきだ」なんて、他者に強要する資格がある人なんて、いるのだろうか?
『耳をすませば』か……
僕の苦手なジブリを3本選ぶとしたら、必ずランクインするであろう作品だ。
でも、本名陽子さんが歌う『カントリーロード』の場面だけは好きなので、とりあえずそこだけ観た。
25時に就寝。
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