朝、ラジオを聴いていたら、今日発売の村上春樹さんの『騎士団長殺し』の話題が。もうすでに増刷がかかっており、第1部は70万部、第2部は60万部とのこと。
前回の長編『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、なかなか買えなかったのだが、今回はどうだろうか、と思いつつ、お昼に抜け出して近くの紀伊國屋へ。あるかなあ、と心配だったのだが、目立つところにたくさん平積みしてあった。
九州北部では、文芸書の単行本って、東京より少し遅れて入荷されることも多いので、さすが村上春樹ではあるよなあ。というか、小説で発売日がマスメディアで話題になったり、予約を薦められたりするのは、村上作品くらいのものだろう。
朝のラジオでも言っていたけれど、村上春樹さんも、もう68歳。
今の世の中では、まだ老け込む年齢ではないし、マラソンなどで日々鍛えているからまだまだ書けるとは思うけれど。
第1部、2部の2冊を購入。
しかし、村上春樹の新刊を待ち構えて発売日に買う、なんて、村上春樹的ではないというか、村上作品の主人公に「俗物」と言われそうな行動ではある。
夜、今日から公開の映画『ラ・ラ・ランド』を観賞。
今年のアカデミー作品賞の大本命、らしい。
冒頭の道路でいきなりたくさんの人々が歌い、踊りまくるシーンで、「ああ、ミュージカル映画って、こういうのだよなあ。でも、僕はこういうのって、ちょっと観ていて気恥ずかしくなるんだよな、なんて思っていたのだが、その後はあまりミュージカルしていない映画だった。
というか、もっと明るくてきらびやかなショービジネスの世界を描いた映画だと思い込んでいたのだけれど、やはり『セッション』の監督さんだな。
個人的には、途中に出てきた有名なジャズミュージシャン「サッチモ」って、誰のことだったのかなあ、というのが、ずっとずっと気になっていて、絶対に知っているはずなのに、なぜ思い出せない、もうほんと、年だな、と。
ちなみに、「サッチモ」は、ルイ・アームストロングさんのことでした(ストーリーの本筋とはまったく関係ありません)。
音楽が素晴らしくて、家で他の作業をしながら流すためにDVDを買おうかな、と思ったくらいなのだけれど、正直、これがアカデミー作品賞の最有力なんて、本当にアカデミー賞の審査員は内輪ネタというか、映画界とかショービジネスの話が好きだよなあ。
去年はけっこう地味な『スポットライト』が作品賞だったから、話題性とか楽しさを重視したり、真面目な作品を評価したり、その回ごとの「気分」みたいなものがあるのかもしれない。
まるで芥川賞みたいだ。
25時に就寝。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- アーティスト: サントラ,ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン,ジャスティン・ポール,ジャスティン・ハーウィッツ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2017/02/17
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る