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じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『騎士団長殺し』の第1部を読んで、僕はもう若くないのだな、と思った。

 2月も、もう最後の週末。
 普段の月より、2〜3日しか少なくないのに、なぜ2月というのはこんなに短く感じるのだろうか。
 アーリントンCペルシアンナイトが完勝。ちょっと後ろからだな、と思いながらみていたのだが、直線では外から余裕綽々で3馬身突き抜けた。
 この春に見た3歳牡馬のなかでは、いちばんインパクトのある勝ち方だったように思う。そして、また今週もデムーロか。藤田菜七子騎手は小倉で今年初勝利。

 あとは、自分で使える時間は、ずっと、村上春樹さんの『騎士団長殺し』を読んでいた。『第1部 顕れるイデア編』を読了。
 500ページあまりを一気に読んで、まだまだ僕もけっこう本を読めるな、と思いつつも、最近顕著な老眼のせいか、目がやたらと疲れてしまう。
 このタイトルと序章を読んだとき、村上さんもカズオ・イシグロさんみたいに、功成り名を遂げると、神話とかファンタジーみたいなものを書き始めるのだろうか、と思ったのだが、第1部では、いつもの村上春樹作品、という感じ。
 今回は一人称の小説なのだが、『ねじまき鳥クロニクル』の要素を感じたり、これは『グレート・ギャツビー』だな、と思ったり、いろんなことが仄めかされている。
 ただ、半分読んでも、正直、これが何の話なのだか、よくわからないのだ。
 思い返してみると、『1Q84』も、そんな感じだった記憶がある。
 しかしながら、偶然旅先で出会った人に聞いた「不思議な話」みたいなのを500ページ一気読みさせてしまうというのは、やっぱり凄いよなあ。
 その一方で、なんでもセックスの話になってしまうのは、正直、古いというか、短絡的に感じてしまうところもある。そもそも、主人公と寝ている女性の夫の気持ちはどうなっているのか、とか。
 もちろん、小説、しかもフィクションに、そういう堅苦しいモラルを持ち込むことはあまり正しいとは言えないだろう。でも、「正しくないことを描くことこそが、正しいのだ」と言い切れるほど、僕はもう若くはない。
 まあでも、あと半分、読んでからだな。

 26時に就寝。


騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編