じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『おんな城主 直虎』第8回と『騎士団長殺し』、第2部「遷ろうメタファー編」

 『おんな城主 直虎』第8回。
 「赤ちゃんはまだか」って、すごいタイトルだよねえ。
 今の世の中でこんなことを口にしたら、大炎上確定だろうけど、そういう考え方が当たり前だった時代は、確かにあったのだ。
 しかしこの、しのがドジョウばっかり出して直親と気まずくなるシーン、あまりキツくならないよう、笑える演出にしようとしているのは伝わってくるのだが、かえって笑うに笑えない感じになっているのがつらい。
「できますれば、落ち着いた女子を」ああ……
 最近の小野政次をみると、『カルテット』を思い出してしまう。
 同時期に複数のドラマに出演していると、こういうこともある。
 これ、もう来週、桶狭間の戦いなのか。

 村上春樹さんの『騎士団長殺し』、第2部「遷ろうメタファー編」を一日かけて読了。いままでの村上春樹の小説のいろんなキャラクターや場面を引用してつくられた小説ようにもみえるし、「村上春樹が、あえて世間の村上春樹のイメージをなぞって書いた小説」のようにも思われる。
 ただ、1000ページも読んで、結局なんの物語だったのかわからなかったんだよねえ。
 でも、久々に「登りがいのある山」のような小説を読んだような気がする。
 どうしても、「読みやすい、わかりやすい小説」を手に取りがちなので。
 というか、村上春樹の新作じゃなかったら、挫折していたかもしれない。

 24時に就寝。


騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編