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じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「ディオバン」の論文データ改ざん問題と「ビッグデータの時代」の憂鬱

 朝、渡瀬恒彦さんの訃報を知った。
 僕が子どもの頃、カッコいい大人だった人たちが、また鬼籍に入ってしまったなあ。
 お昼の『徹子の部屋』で、渡瀬さんがゲストの回が再放送されていたのだけれど、久々に観ると、黒柳徹子さん、だいぶ滑舌が悪くなってきたなあ。こればっかりは年齢もあるので、致し方ないけど……とか思っていたら、「3年前に出演したときの映像」とのことだった。
 この状況から、3年間も『徹子の部屋』は続いているのか。
 黒柳さんも文字通りのライフワーク、という感じだなあ。

 ノバルティスファーマの降圧剤「ディオバン」の論文データ改ざん問題で、データの統計解析を担当した元社員に東京地裁で無罪判決。
 改ざんは認定されたものの、「論文は広告にはあたらない」ということで、該当社員も会社も「無罪」となったようだ。
 論文が広告では困るのだけれど、論文は広告に使えるのは事実だし、メーカーとしては(改ざんは論外としても)自分の会社の薬は効果が高い、というデータは欲しいのだよなあ。
 そして、論文はもう撤回されているのだけれど、最近の論文には膨大なデータを解析しなければならないものがあって、統計解析が仕事ではない医者にとっては、専門家の解析結果を信じるしかないのだよなあ。
 データを集める人と、解析する人、発表する人が「全部同じ人」というわけにはいかないのが、いまのビッグデータ時代なのだ。
 とはいえ、自分の手の届かない部分も含めて、自分の名前で発表するというのは、けっこうリスクが高い話ではある。

 24時に就寝。


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