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じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

ドバイワールドカップデー、ヴィブロスの勝利に驚き、アロゲートの強さに最後の直線では笑ってしまった。

 午後からテレビで福岡やフードームのソフトバンク対広島の試合を観戦。
 松坂、このあいだ怪我で降板したんじゃないの?録画?と思ってしまったのだが、前回は少し張りが出たということで、大事をとって降板したらしい。
 まあしかし、今の松坂を、この開幕前の最終調整段階で先発させてくるとは、ソフトバンクも余裕だねえ、カープ打線相手に、何回もつかな、なんて鷹揚に構えていたのだが、その松坂がなかなか打てない。菊池も鈴木誠也も田中もいないから……と思いたいのだが、新井も丸もエルドレッドもペーニャもいるわけで、こんなに打てないものなのかね……松坂も手も足も出ないようなデキには見えないのだけれど。
 ……とか言っているうちに、松坂に手も足も出ないまま7回を投げ切られてしまった。
 あと1週間で開幕なんだけど、だいじょうぶなのか、カープ
 WBC組が帰ってくれば、とはいっても、他の選手がこの調子だときつい。
 あと、7回に左腕のリリーフとして1軍に残れるかギリギリのところの飯田投手が登板していたのだが、藪田投手がランナーを出したところから登板し、左バッター相手にすばらしいピッチングで2アウトまでこぎつけた。2アウトランナー2塁で、代打は右打者の川島選手。次のバッターは左の上林選手。「左打者に強い」ことが期待されている飯田投手としては、右の川島選手を歩かせる、という選択肢もあるが、さてどうするか。
 マウンドに選手たちが集まって、結論としては、厳しいコースをついていって、カウントが悪くなったらフォアボールでも可、という方針になったようだ。
 初球は、思惑通りの厳しいコースだったのだが、2球目が高めに入って三遊間を破られ、ソフトバンクに1点先制されてしまった。
 ペナントレースでは、おそらく飯田投手が続投する場面ではないのだろうけど、今日の飯田投手は左バッター相手に素晴らしいピッチングをしていて、これなら開幕一軍が見えたな、というところで、この失点は本当に痛い。本当に、今日の失投は、この一球だけだったのだ。
 勝負所で全力で投げて打たれた、というのなら仕方が無いのだけれど、フォアボールでもいい、とみんなで確認までしていた場面で、不用意に投げて勝負する必要のないバッターに打たれるというのは、あまりにも印象が悪い。九仞の功を一簣に虧くとは、このことか。
 この場面をみて、「ああ、こういう場面でちゃんと役割を果たせるかどうかが、一軍で活躍できるかどうかの分岐点なんだろうな」と思わずにはいられなかった。
 飯田投手のこれ以外のピッチングがあまりにも素晴らしかったので、「もったいない!」と声が出た。
 結局、カープソフトバンクに継投でのノーヒットノーランを食らうという、なんとも不安な開幕前の試合になってしまった。
 打てそうもなく、なんとかノーヒットノーランは免れようという気迫も感じられず。
 公式戦に入ってからでなくてよかった、と思うべきなのか、微妙なところ。
 先発の岡田投手をはじめとして、投手陣は順調に仕上がっているようだけど。


 夕方、電器店をブラブラしていたら、テレビの前に人だかりが。
 何だろう?と思って近づいていると、昨日負傷したにもかかわらず、出場した稀勢の里の土俵だった。
 おっちゃん、おばちゃんたちが、「がんばれ!」と声援を送っていたのだが、稀勢の里は左腕に力が十分に入らないのか、なすすべもなく負けてしまった。
 「まあ、しょうがないよね……」と、静かにその場を人々が去っていった。
 貴乃花が怪我を押して出場し、小泉首相(当時)が「よく頑張った、感動した!」と言ったのを思い出したが、あそこで無理をしなければ、貴乃花はもう少し長く活躍できたような気がする。
 だが、貴乃花のもっとも鮮明な記憶が、あの「強行出場して優勝」という人も多いのではなかろうか、少なくとも僕はそうだ。
 「無理して出ないほうがいい」と僕も思う。
 だが、「それでも出場する力士」に感動してしまうのは事実だし、テレビの前にこんなに人が集まっているのを見たのはひさしぶりだ。
 みんなが、稀勢の里を心配する一方で、そういう「ドラマ」を見たがっている。


 夜、ドバイワールドカップデーの生中継。ドバイが雨とは珍しい。
 冒頭でサウンズオブアースが完敗して、やっぱり世界の壁は高いなあ、と感じていたのだけれど、なんとドバイターフヴィブロスが勝利!リアルスティールが鼻出血で出走できず、これはもう消化試合みたいなレースだなあ、とボーッと観ていたので驚いた。後ろのほうを走っていて、まあ、ついていくので精一杯だよねえ、とか思っていたのに。
 しかし、馬も強いが、モレイラも凄い。まさに神騎乗!
 後方から直線では内をつき、馬群を縫うようにコースを変えながら、馬場が悪くなっていないギリギリの外まで行き、差し切っての勝利。
 強いなヴィブロス、そして大魔神・佐々木の馬主運!
 正直、ゴール前で、「えっ? 9番って、ヴィブロス、だよね?」と確認してしまった。
 体が小さくてそんなにパワーがありそうなタイプじゃないし、前走の中山記念でも馬券にはならず、掲示板にはなんとか、という結果だったので、ここで通用するとは思えなかったのだ。
 実況アナウンサーも、なかなかヴィブロスの名前が出てこなかったような感じだった。
 ヴィブロス単勝880円か……けっこうみんな応援していたんだな。
 よくがんばった!という気持ちと、ヴィブロスでも勝てるのか、という驚きと。
 ドバイワールドカップの5頭ボックスの3連単予想、日本馬はアウォーディしか入れなかった小嶋陽菜さんは、競馬に関しては常にガチだな(今回は外れたけど)。
 ワールドカップはアロゲートがスタートで出遅れて後ろからになり、これはとんでもない競馬になった、ダートで、しかも重馬場でこの位置どりではさすがにダメだろ、と思った。ゴールドシップしてしまったなあ、って。
 ところがアロゲートは、道中で少しずつポジションを上げ、直線でムチが入るとギアを上げて、一生懸命追っているガンランナーを並ぶ間もなく交わして完勝。着差はそんなにつかなかったけれど、あまりに破天荒な勝ちっぷりに直線は笑いながら観てしまった。
 これは怪物だ!強すぎるだろアロゲート
 ダートのレースでこんな追い込み、世界最高峰のレースで!
 しかも、本来は追い込み馬じゃないのに!
 強い馬が強い競馬をして勝つのは、日本馬じゃなくても、なんだかとても爽快だ。すごいものを見せてもらった。
 エピカリスは惜しかった。オルフェーヴルがソレミアにゴール寸前で差し返されて負けた凱旋門賞を思い出したよ。

 27時に就寝。