昨夜録画していた『朝まで生テレビ』が30周年だということで、少しだけ観た。そうか、30年か……始まった当時は、夜通し議論しているこの番組が珍しくて、ずいぶん熱心に観ていたものだ。まあ、観ていると「議論というのは面白いが不毛なものだな」と思うことも多かったのだけれど。
田原総一郎さんも、ずっと元気にみえるけれど、30年前の映像と比べると、やはりそれだけの時間が経ったのだな、と思う。番組の初期を盛り上げていた大島渚監督も鬼籍に入られてだいぶ経つ。
「田原さんの番組ですから」とサブ司会者が言っていたけれど、まさにその通りというか、田原さんが年を重ねること、年齢にともなって昔ほどのキレがなくなっていっていることが、この番組にも反映されているのだよなあ。
でも、あの年齢(現在83歳)で、月に一度とはいえ、こんな時間の番組の司会をやっているのは、本当にすごいことだ。『徹子の部屋』と同じで、もう、番組と一蓮托生、ということなのだろう。
正直なところ、これだけネットで毎日いろんな議論をみていると、もう、テレビでまで議論しなくてもいいよ、とも思うのだが。
『サワコの朝』という阿川佐和子さんが進行役の対談番組に、星野源さんがゲストで出演していた。
星野さんは「声が籠もりがちで、舞台でも、大きな声を出しているつもりなのに、よく『もっと声を張って』と言われるのがつらく、自分の声が嫌いだった」という話をしていて、ああ、歌やドラマでこんなにたくさんの人に支持されている声も、本人にとってはコンプレックスだったのか、と驚いた。
ちなみに、星野さんは「音声さん、聴こえやすいようにいつも調整してもらってありがとうございます」とも言っていたのだ。
あと、話のなかで、脳出血で闘病生活をおくったのがきっかけで、それまで、「自分自身のこと」ばかりに目を向けていて、エッセイにも世の中への不満とか、提言みたいなことばかり書いていた「気負い」みたいなものが無くなった、とも仰っていた。
「闘病中、ベッドの上で、自分自身と向き合い続けて、もう自分のことはいいや、って」
星野さんは、とにかく「自分の伝えたいことを、一生懸命に言葉を探しながら話している」ように見えて、なかなか魅力的な話し手だと思う。
話術がすごいとか、アナウンサー的な上手さではないのだけれど、「聴いてあげなきゃ!」って思えてくるのだ。
カープは岡田の好投で今日は快勝。岡田はキッチリ成長しているなあ。もう3勝目か。新井さんも久々にスタメン出場してホームランを打っていた。
カープファン的には、安心して観られる試合であったことよ。
明日は春の天皇賞。キタサンブラック vs サトノダイヤモンド。
そういえば、『ブラッド・ダイヤモンド』っていう映画があったな、などと思いつつ、25時に就寝。
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