じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「カード不正使用」検知システムの凄さとオンラインでのトラブルに対する現実的な憂鬱

 シャワーを浴びて、少しゆっくりしてからホテルを出て、今回の目的である大塚国際美術館へ。
 すぐ近くから、鳴門の「うずしお」が見られる遊覧船が出ていた。
 徳島に来るのははじめてのような気がしていたのだけれど、子どもの頃、家族旅行で大きな橋の上から渦潮を見たことがあるのを思い出した。記憶なんていうのは、曖昧なものではあるな。

 お昼前に大塚国際美術館に入場。
 大人料金3240円は美術館としてはかなり高いな、と思ったのだけれど、展示の多さと工夫を考えると、けっして高くはない。とはいえ、「本物ではない美術品」をどういうスタンスで観るのか、というのは、けっこう難しい気もする。
 絵そのものは図録なりネット検索なりで、どんなものか知ることはできるので、「本物を見てきた」と他者に自慢できる要素がないというのは、いまの時代ではマイナスではなかろうか……と思っていたのだが、回ってみるとかなり楽しかった。
人は「大きさ」をディスプレイや紙のページ越しに実感するのはけっこう難しいし、これだけ世界各地に散らばっている名画のコピー(陶画化)が並んでいると、「自分が知っている絵で、採りあげられていない絵はないものか」と、「無いもの」を探すという楽しみがある。
一番のメリットは、これだけいろんなものを一度に見られると「自分はこういう絵が好きなんだな」ということがわかることではなかろうか。

閉館時間近くまで館内を散策し(それでも、最後のほうはかなり駆け足になってしまった。音声ガイドが100個以上ある!)、16時過ぎに車へ。


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留守電が入っていたので聞いてみると、カード不正使用の疑いがあるので、カード番号を変更してください、というコールセンターからの連絡だった。全く身に覚えがないディズニー関係のパスポートが購入されようとしていたらしく、同じ被害が最近かなり増えているようだ。
うーむ、どこから漏れたのか……
そして、カード会社というのは、こんなに所持者の買い物履歴を詳細にモニターしているのか、と驚いた。
買い物はこれだけではないし、しかも、ディズニーのパスポートなんて、そんなに珍しい履歴ではないと思うのだが、それを「異常」として検知するシステムがつくられているのだ。
われわれは、「監視」されている。
まあ、この場合は、おかげで助かった、ということではあるんだけど。
ただ、カード再発行のために、平日の営業時間内に銀行に行って、手続きをして、郵便で送ってくる新しい番号のカードを直接受け取らなくてはならない、というのは、本当にめんどくさい。
結局のところ、これだけいろんなものがオンライン化されているにもかかわらず、ちょっとトラブルがあると、前時代的なやり方に頼るしかないのだよなあ。
いまが過渡期、なのだろうし、おそらく、このあたりが次の改革のポイントになるのだろうけれど。

帰りもずっと運転して、24時過ぎに帰宅。