じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

九州国立博物館の特別展『タイ〜仏の国の輝き』を観に行った。

 新しい職場に初出勤。
 初日から遅刻しないかどうか不安で、あまりよく眠れなかった。40代半ばになっても、こんなものだ。
 若い頃に聴いていた、プリンセス・プリンセスの『ダイヤモンド』の一節をちょっと思い出した。初めて電話するとき、じゃないけれど。
 結果的には、今日のところはオリエンテーションが主で、待機時間のほうが長かったくらいなのだが、とりあえず環境に慣れるところから、ということで。
 本格的な業務開始は、来週からになりそう。

 初日が予想よりも早めに終わったので、九州国立博物館の特別展『タイ〜仏の国の輝き』を観に行った。
 今年のゴールデンウイークから、「夜の九博」として、金・土曜日は20時まで開館するようになったのだ。
 東京や神戸の美術館でも、この「ナイトミュージアム」をやっていたのだけれど、もう九州でもやることになったのか……
 ただ、僕が行った範囲では、せっかく週末の夜に開いているのに、認知度の問題なのか、週末の夜は他にやることが多いのか、けっこう閑散としていてもったいない。

 ちなみに、特別展『タイ〜仏の国の輝き』は、大塚国際美術館の「レプリカなんだけど、世界中の名画が圧倒的にある状況」の直後に観ると、ひたすら「渋いな……」という感じだった。
 仏像の表情が、日本のものと比べると、なんかちょっとイケメンっぽい。あと、遊行仏といって、立って足を一歩前に踏み出している仏像が印象的だった。じっと座って(あるいは立って)いる仏像を見慣れていると、なんだか観ていてフワフワしてしまう。
 今回の展示の目玉のひとつ、ラーマ2世王作の大扉だけは写真撮影が許可されていて、夜間開館に写真撮影と、九州国立博物館は相変わらず頑張っているな、と思う。
 ただ、この特別展『タイ〜仏の国の輝き』を観て痛感したのは、僕はやっぱり「メジャーどころ」というか「教科書に載っているような作品」を観たいんだな、ということだ。
 けっして、つまらない展示ではないし、タイの歴史的な宝物をこれだけ集めるのは大変だったはず。
 それはわかるのだけれど、信仰を持たず、仏教美術にそんなに興味もない僕には、今ひとつ盛り上がらなかったのもまた事実ではあった。
 ちなみに、『タイ展』は、九州では6月4日までで、その後は東京で開催されるらしい。

 カープ、0−4からよく追いついたんだけどなあ。
 ホームゲームで12回までやった挙句に負けるというのでは、かえって残念な試合になってしまった。今シーズンのロッテの調子を考えると、勝っておきたかったな今日は。

 24時に就寝。


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物語タイの歴史―微笑みの国の真実 (中公新書 1913)

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