今週の土曜日は、仕事は半日で終わり。
そんなにハードな業務が続いているわけでもないのに、なんだかけっこう疲れている。
これまでは、土曜日も普通に夕方まで仕事だったので(かわりに平日休みがあったのだが)、土曜日の午後って、こんなに人が多いのだな、と、どこに行っても思う。
いや、平日休みの日は、「世の中、平日でもこんなにいろんなところに人がいるんだな」とも感じるのだけれども。
昨日録画した『ドキュメント72時間』を観賞。「東京・渋谷 モスクで会いましょう」。
イスラム教徒は1日5回、聖地・メッカの方角に礼拝しなければならないのだが、東京にはこんなにイスラム教徒がいるのかと驚いた。50カ国以上から集まっているらしい。僕はイスラム教徒が礼拝しているところを直接見たことはなくて、留学生の患者さんを診たことがある程度だ。
地方都市に住んでいれば(もちろん、その街にもよるのだろうけれど)、こんなものなんだよね。
世界で16億人もの人が、同じように礼拝している。
モスクで、「ここで勉強したら、頭に入りやすい。図書館みたい」と漢字の勉強をしている若者もいて、そんなに恐ろしい場所ではないのだよな、当たり前だけど。
日本人でイスラム教徒になった、という人もいて、「礼拝の時間に1日5回アラームをかけています」と話していた。日本人であるがゆえに、ちゃんと礼拝するのを周囲に理解してもらうのは大変そう。
この番組に出てきた海外から来ているイスラム教徒たちは、みんな礼拝をすると、落ち着く、リラックスすると語っており、狂信的なテロリズムとは無縁にみえる。
こうして異国で生活しているからこそ、信仰というのはいっそう「重い」ものなのかもしれないな。
大学に合格するかどうか悩んでいるという留学生に「運命ですよ」とモスクの人が話しているのをみて、「努力しだいで、なんでもできるはず。できないのは、努力が足りないから」と信じている、あるいは、信じているようにふるまっている日本人というのは、それはそれで自分を生きづらくしているような気がした。
可能性があるというのは、無いより、ずっと良いことなのだというのは、わかるのだけれど。
モスクでお母さんを待っていた男の子が、「礼拝はします、義務なんで。行かないと親に怒られるっていう」と大人びた感じで語っていたのをみて、なんだか、すごく安心した。
24時に就寝。
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