じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

映画『パトリオット・デイ』を観て、アメリカ人の「愛国心」を考えた。

 ようやく、という感じの平日休み。
 諸手続きをしたり、市民税を払ったりしていると、まあ、あんまり嬉しくはない。
 お金というのは、なんのかんの言っても、次から次へて出て行くものだよな。

 とりあえずひと仕事終えて、映画館へ。
 2013年に起こったボストンマラソンでの爆弾テロと犯人を拘束するまでを描いたドキュメンタリー風の作品。
 平日の昼間に映画館に行く人なんて、そんなにいるのかなあ、と以前は思っていたのだけれど、実際に行くようになってみると、高齢の人がけっこう映画を観にくるのだな、ということがわかってきた。
 たしかに、ちょっと出かけるには、映画というのは、けっこう手頃で、何かをした感じはするものなあ。
 『パトリオット・デイ』を観ると、アメリカという国で生きている人の考え方や「愛国心」みたいなものが少しわかるような気がする。
 しかしこの映画、「テロリズムに負けないボストン市民の勇気と強さ」、そして、テロの犯人をわずかな時間で拘束した警察やFBIの活躍を描いている、と思われる。
 犯人が拘束された際には、市民が警官たちをを大歓声で迎えたそうだ。
 でも、日本で生活している僕としては、「ああ、ボストンマラソンのような、屋外にお互いに面識のない大勢の人が集まるイベントでは、犯人が自分も死ぬつもりでテロをやったら、防ぎようがないな。東京オリンピック、ヤバいんじゃないか……」とひたすら不安になった。
 そして、あれだけ大勢の警官が犯人を囲んでいたのに取り逃がすなんて、日本で同じことがあったら、警察の大失態としてバッシングされただろうなあ。
 なんというか、アメリカって、ポジティブ思考というか、犠牲が出ても、ひたすら前に進んでいく国なのだ。
 ナントカに刃物、というか、その気になったテロリストが2人いるだけで、これだけ多くの人々が犠牲になり、怖れ、振り回されるのだ。
 
 野際陽子さんの訃報を知った。
 81歳か……最近までお元気そうだったのに。
 現役女優として亡くなられてしまったのは残念ではあるのと同時に、御本人にとっては、最後まで仕事ができてよかったのかもしれない。

 24時に就寝。


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