じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

いまさら主張しなくても、すでに「都民ファースト」なんじゃない? 

 7月最初の日曜日
 あまりに暑いので、外に出たのは買い物に行ったくらいだった。
 まだ7月もはじまったばかりなのに……と思っていたら、夕方に少し雨。
 まだ梅雨明けしていないんだよなあ。

 『おんな城主 直虎』を観ようと思っていたら、都議会選挙の特番をやっていた。
 「都民ファーストの会」が圧勝し、自民党惨敗、という結果に。
 地方在住者からみると、こうして、大河ドラマの放送時間を遅らせてまで全国ネットで「東京都の議会」の選挙結果が流される時点で、すでに「都民優遇」なんじゃないかと思うのだが。
 九州の地方選挙の結果なんて、タレント候補が知事選に出馬でもしないかぎり、東京の人はリアルタイムで知ることはなかろうに。
 そもそも、「都民ファースト」っていう発想は、トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」やイギリスのEU離脱と同じじゃないか。
 長くなり、腐敗が目立つ安倍政権への批判票、ということなのかもしれないが、「小泉フィーバー」や「民主党政権」の経験があっても、こういう、ムードとかブームみたいなもので極端な結果になるというのは変わらないみたい。


 『おんな城主 直虎』は第26回「誰がために城はある」。
 せっかく今川の詰問から逃れたというのに、気賀や龍雲党に肩入れして、また今川と揉めそうな直虎をたしなめる小野政次。井伊家を保ってきたのは、直虎や龍雲丸の力だけではなく、ずっと働いてきた譜代の家臣たちあればこそではないのか、と。
 僕も、このドラマの直虎は、瀬戸方久や龍雲丸などの「新参者」たちのほうばかり向いているようにみえる。これでは、これまで井伊家を支えてきた家臣たちが不満になるのも当然だ。
 もちろん、桶狭間で多くの経験豊富な家臣を失って、人材が少ないというのはあるのだろうけれど。
 『三国志演義)』で、新しく参謀となった孔明ばかりを重用する劉備に、長年つかえてきた関羽張飛をはじめとする家臣団が不満をもつ場面がある。
 そこで劉備は、「私が孔明を得たのは、魚が水を得たようなものだ」という「水魚の交わり」のたとえを出して、家臣たちを鎮静化するのだ。
 だが、方久や龍雲丸を孔明に比するのはさすがに無理だろう。
 なんだか、直虎の「軽さ」「新しいもの好き」だけが目立つのだよなあ、これまでの『おんな城主 直虎』って。


 藤井四段の連勝が29で止まった。
 止めたのは、スイス生まれの佐々木五段。
 スイス生まれの棋士か……なんだかそのプロフィールだけで、マンガの世界の出来事のようだ。

 夜、なかなか寝付けず、26時過ぎにようやく就寝。


おんな城主 直虎 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

おんな城主 直虎 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)