じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「留守番電話の内容をテキスト化して表示する」というサービスが始まった。

 今日も暑い、そして、月曜日なので、ちょっと忙しい。
 なんて思っていたら、夕方、いきなり雨が降り始め、すごい雷が鳴った直後に病院が停電。すぐに非常用電源に切り替わって事なきを得たが、今年の夏の天候は不安定きわまりない。
 それにしても、今日の雷は強力だったな。けっこう近くに落ちたのではなかろうか。鳴った瞬間、「今のは、サンダガだな」と思ったくらいだ。40代半ばにもなって、雷の大きさを『ファイナルファンタジー』の雷系呪文にあてはめる人生。

 仕事を終えて帰宅し、気がついてみると、昼間に留守番電話が入っていた。
 携帯を確認すると、メッセージみたいなものが表示されている。電話がつながらなかったので、ショートメールを入れてきたのか?最近、そういう連絡方法を使う人が少しずつ増えている。知らない番号からの電話は取らない、留守電は聞かない、という人が多いそうだし、病院から患者さんの家族の携帯への電話もつながりにくいことがある。
 ドコモからのメッセージを確認してみると、新しいサービスで、留守電の内容を音声認識して文字で表示する、という機能なのだそうだ。
 思わず、留守電の内容を耳でもチェックしてしまったのだが、ほぼ完ぺきにテキスト化されていて驚いた。
 そういえば、映画館でも耳が不自由な人のためのサービスをスマートフォンを使ってやっているので、上映中にスマートフォンをいじっている人を見つけてもこの上映では咎めないでくださいね、という回があった。
 世の中は、けっこう便利になってきているし、コミュ障にとって、生きやすくもなってきたように思う。
 知らない番号からの留守電って、大概、ロクな用事じゃないので、聞くのは憂鬱だし。
 とはいえ、テキストで表示されても憂鬱なものは憂鬱ではあるか。
 実際は「電話をかけられない状況でも留守電の内容をすぐに確認できる」というのが本来の目的なのだろうけど。
 ただ、なんのかんの言っても、まだ人と一切会わずに、あるいは、人に頼み事を全くせずに生きていけるほど、世の中は進んではいないので、電話が嫌いな人でも、とりあえず、かけられる、受けられる訓練はしておいて損はない気もする。
 相手によっては、「LINEにしろ」とか言われそうではあるが。

 コンピュータ将棋、囲碁も僕にとってはそうだったのだけれど、世の中のさまざまなテクノロジーは、いつのまにかこんなレベルまで来ているのか、と驚かされることが多い。医療という仕事も、AIが主役になっていくのかもしれないな。AIは夜中のコンビニ受診で患者さんと険悪な雰囲気になることもないだろうし。

 25時に就寝。


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