じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

真夏の夜の延長12回裏

 左の耳の奥が痛くて目が覚めた。中耳炎がまたぶり返したらしい。
 耳の奥というのは、自分では見えないからどういう状況かわからないのだが、熱も少しあるので、家で休養。
 
 終日、寝たり起きたり、という感じだったのだが、2-5で阪神に負けていたはずのカープが、9回の裏に追いつき、5対5で延長戦に入っていた。11回裏、2アウト満塁で、バッター菊池。チャンスに強い菊池なら、頼むぞ!と念を送ってみるも、足りなかったのか三振。12回の表を一岡がなんとかしのいで、12回裏。1アウトからバッターは4番の鈴木誠也。こういう場面で誠也が出てくるだけでワクワクするのだよなあ。なんなんだこの期待感。なんとかバットに当てたファールフライは、内野スタンドギリギリになんとか届いてホッとしたのだが、ラッキー、と表情を緩めるかと思った誠也は表情一つ変えずに集中しつづけていた。結果はフォアボールだったのだが、ファールのあとのあの佇まいがすごく印象に残った。こうところが一流になれるかどうかの分岐点なんだろうな。
 1アウトランナー1塁で、新井さん。ここで「バッター新井」というだけで、22時を過ぎて鳴り物の応援ができなくなってもマツダスタジアムはすごい歓声。結果は外野フライだったのだが、この場面で新井さんを観られるだけでも、来た価値がありそう。そして、2アウト1塁でバッター石原のところで、鈴木誠也が2塁に盗塁を決めた。ここで決めるとは、誠也、すごすぎる!そしてここで、石原プロのインチキサヨナラタイムリー発動だ!……というわけにはいかず、中途半端なスイングで三振というのも、ある意味石原さんらしい幕切れ、と言えなくもない。
 ここまで来たら勝ちたかったけれど、土壇場で追いついたのだから、悪くない引き分けだったと思うし、スタンドで観戦していた夏休みの子どもたちにも、良い思い出になったんじゃないかな。阪神だって、そう簡単に負けるわけにはいくまい。
 安静にしておくつもりが、けっこう長々と野球を観てしまったな、と思いつつ、再度就寝。