じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

北朝鮮のミサイルが飛んできて、僕は自分の「平和主義」の脆さを実感した。

 昨夜もあまり眠れず。睡眠のリズムがかなり悪化している。
 家に帰ってすぐに寝てしまったので、トータルの睡眠時間は確保できているはずなのだが。
 朝起きてスマートフォンを確認してみると、「北朝鮮がミサイル発射」という緊急ニュース速報が入っていた。
 今回のコースは九州北部を通っていなかったため、Jアラートは鳴らなかったのだが、日本の上空をミサイルが通過していったというのは、手前の海に落ちるのとは怖さが違う。
 ニュースをみながら、「北朝鮮が挑発してくるのなら、本当にやられる前に叩き潰してしまえ!」という気持ちがわきあがってきた。
 自分はそんなに好戦的な人間ではない……と思っていたのだが、いざこうして生命の危険みたいなものを実感すると、とにかくこの不安を取り除きたい、と思うものなのだよなあ。
 歴史上の人々は、なぜ、開戦のときに「自制」できなかったのか、と感じることが多いのだけれど、自分が「やられるかもしれない立場」になると、なんでこっちばっかり我慢しなければならないんだ、と考えてしまう。
 きっと、これまでもみんな、こんな感じで開戦に向かって突き進んでいったのだ。
 ミサイル一発、それもおそらく威嚇レベルのもので、こんなに不安になるのだから、映画『硫黄島からの手紙』で観たような、いつ敵に襲われるかわからず、着弾音が鳴りやまない戦場のストレスは、半端ないに違いない。
 テレビを観ていると、北朝鮮のミサイルに詳しい人、とかもいるのだなあ、と、不思議な気分になる。

 仕事を終えて、ラジオで広島対巨人の試合を聴いていた。
 巨人のマイコラスは素晴らしいピッチングで、1点先制されたカープは、再三のピンチをなんとか野村祐輔がしのぐ、という試合展開。巨人はチャンスに下位打線、というめぐり合わせもあった。
 5回、「天才・西川」がマイコラスから逆転2ランを放ち、その後も野村とリリーフ陣がなんとかしのいでカープが2-1の勝利
 ボクシングでいえば、相手にさんざん打たれながら、カウンターパンチ一発でダウンを奪って勝った、そんな試合だった。
 マイコラスはすごい内容で、西川のホームラン以外の場面では、点を取れそうな感じはしなかった。
 鈴木誠也は手術を受け、全治3か月の診断とのことで、今シーズンは絶望。まだ若いし、しっかり治して、来シーズンという判断をしたのだろう。ああ、でも、今のチームが維持できているうちに、なんとか一度、日本一になりたいよねえ。強いチームがずっと強いままではいらない、というのは、近年のヤクルトや日本ハムが証明していることだし。

 25時に就寝。


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