じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

10月9日の「体育の日」に、映画『アウトレイジ 最終章』を観た。

 10月9日、体育の日。
 10月10日が体育の日になったのは、その日が1964年の東京オリンピックの開会式の日で、統計上10月10日は「晴れが多い日」だったから、という理由だったのを聞いたことがある。
 ということは、ハッピーマンデーで、年ごとに移動するのって、どうなんだろうな……とは思うのだが、土曜日や僕の平日休みと重なる可能性を考えると、まあこれでいいか。
 今年は、僕のところでは、完璧な秋晴れだったし。
 せっかくなので、公園で少しだけ遊んだのだが、ラジコンでけっこう時間を使ってしまったので、あんまり「体育の日」じゃなかったかも。
 
 夜に『アウトレイジ 最終章』を観賞。
 暴力は嫌いなはずなのだが、暴力が描かれた映画やゲームは嫌いじゃないというか、むしろ好きな自分というのは、何なのだろうないったい。
 『アウトレイジ ビヨンド』で、けっこうきっちり収まった話じゃないか、と思っていたので、どんな続編なのか不安だったのだが、これはたぶん、「わかりやすい理由で動く人たちを、自分がやりたい、やるべきだという理念だけで動く男が引っ掻き回す物語」なのだろうと感じた。
 すべてに「わかりやすい理由」が求められる世の中で、こういう作品を見ると、なんだかとても新鮮であるのと同時に、自分の足元に不安を感じてしまう。
 大友、そこまでやるのか、というのと、そこまでしかやらないのか、というのと。
 北野武監督は「死ぬ人」と「死なない人」の線引きをどう考えたのだろう。
 そういうことに、明確な答えを求めることが、そもそも間違っているのかもしれないけれど。
 ラストまで観て、「これで終わり?」というのと、「これが北野武作品なんだよな」というのと。
 
 夜、『しゃべくり007SP』に、「アウトレイジ軍団」が出演していたのだが、なかなかすごい絵ではあった。大杉蓮さんは、怖いのか、怖くないのか。映画を観たあとだと、絶妙なキャスティングだったよなあ、と感心せずにはいられない。
 あと、北野武監督がいきなりやりはじめたのが「カツラ当てクイズ」だったのは、面食らってしまった。最近のカツラって、ほんとうによくできているんだな。
 でも、せっかく北野武自らトーク番組に出演しているのに、あんな企画というのも、ちょっともったいない感じ。
 ただ、それをあえてやるのが、北野武、なのか。
 まあ、カリスマになると、なんでも相手のほうが高尚に解釈してくれる、というのはあるよね、きっと。

 明日からまた通常業務。今週は学会があるのだが、近いとラクな一方で、旅に出て、ビジネスホテルの部屋でうだうだする楽しみがないのは残念。

 24時に就寝。


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