CSファイナル第2戦。
カープは野村が肝心のところで踏ん張り切れず、打線も濱口をとらえきれずに2−6の完敗。バティスタのバッティングには魅力があるのだけれど、やっぱり守備にはかなり覚悟が必要なようだ。鈴木誠也がいればねえ……って、言ってもしょうがないんだけどさ。
それでも、まだアドバンテージも入れて、2勝1敗と、マツダスタジアムでの試合が続くことも含めて、有利ではあるだろう。ジョンソンで勝てるかどうか、だな……
パリーグは、楽天が今日も接戦を制してソフトバンクに2連勝。アドバンテージも含めると2勝1敗。両チームのチーム力を考えると、これで五分五分、くらいかもしれないが、楽天は則本、岸をまだ残しているので、これはもしかしたら……という感じになってきた。
セリーグはカープの投手陣がいまひとつ信頼しきれないこともあり、もつれるかもしれないと覚悟していたのだが、ソフトバンクのほうがこんな状況になるとは。
ソフトバンクは、もし明日負けるようなことがあれば、かなり追い詰められることになる。勝って2勝2敗なら、ソフトバンク有利になるだろうけど。
少しずつ観ていた、『魔法少女まどか☆マギカ』の第11話、12話(最終話)ついに観終えた。10話を観終えた時点で、『シュタインズゲート』か……ほんと、みんな「やりなおしたい」って思うことばっかりなんだなあ、と思っていた。
もちろん僕もそうなんだけど。
ただ、そういう話ばかりになると、飽きたというか、いつまで夢みてんだよ、みたいな気持ちにもなってくる。
ただ、虚淵玄さんのシナリオには、「やり直すことの難しさと、うまくやり直せないことの苦悩」みたいなものも描かれているのだよなあ。
そして、『魔法少女まどか☆マギカ』には、「救い、のようなもの」もあるのだが、これを「救い」だと受け取っていいのか、という逡巡もある。
観終えて、マイケル・サンデル教授が『これからの正義の話をしよう』のなかで採りあげていた、ル・グィンの『オメラスから歩み去る人々』のことを考えていた。
オメラスは美しく、人々が幸福に暮らしている町である。
しかし、人々が幸福に暮らしていけるのには理由がある。
それは、ある一人の子供の犠牲である。その子供は、町のどこかの地下室に閉じ込められている。
その子供は、窓がなく、鍵がかかったドアが一つあるだけの部屋に一人座っているだけである。
そして、知能が低く、栄養失調で、世話をする人も無く、惨めな生活を送っている。
町の人々は、この子供のことを知っているが、この子供を外に出して普通の生活を与えようとしない。それは、町の幸福がこの子供の犠牲によって成り立っていることを充分に知っているからだ。
子供が外に出て癒されるならば、町は今の繁栄や美しさを失う。それが子供を救う唯一の方法であるとしても、町の人々は自らの繁栄を失うことを恐れる。
オメラスの人々は正しいのだろうか。
僕はこのオメラスの人々は間違っている、とは思う。
おそらく、大部分の人はそう考えるだろう。
これから、ひとりの子供を閉じ込めてみんなが幸せになろう、という提案がなされたら、みんな反対するはずだ。
だが、もし、すでに子供が閉じ込められていて、みんなが幸せに暮らしていたら、どうだろうか?
その子を解放したら、みんなの幸せが消えてなくなる、という状況だったら、「みんなが不幸になっても、その間違いを是正すべきだ」と主張できるだろうか。
人間の「正しさ」なんて、けっこう、ケースバイケースなものだ。
『魔法少女まどか☆マギカ』面白いよ。
なんというか、いろんなものが「むきだし」になっているからこそ、面白い。そして、痛みが伝わってくる。
しかし、あの男、結局あっちに行っちゃうのかよ!と、ひとくさり。
25時に就寝。
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