じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

ゲームセンターで、あらためてゲーマーの遺伝子と子供たちの成長を実感した。

 息子たちと久しぶりにゲームセンターへ行った。
 3歳の次男のゲームセンター好きには、これも遺伝子のなせる業なのか……と嬉しくなるのと同時に、今の子供はこれが普通なのかな、と思うところもあり。
 3人で『ブロックキング』というゴムボールを画面にぶつけて敵を倒すゲームをやっていたのだが、ちょっと前にやったときには、投げたボールのリリースポイントが定まらず、ことごとく後ろに飛んでいった次男が、ゆるい球ながらしっかり戦力になっていて、「うむうむ、成長しているな」と嬉しくなった。
 でも、この『ブロックキング』、オッサン的には、ボスと4連戦すると翌朝全身筋肉痛になるんだよなあ。それでも、クリアしたときに子供たちとやるハイタッチの喜びにはかえがたい。
 長男がテレビゲームの説明のけっこう難しい漢字をスラスラと読んでいるのも頼もしいかぎりだ。
 
 オリンピックは今日閉会式。
 日本は13個のメダルを獲得したし、今回はとくに印象的なシーンが多かった気がする。
 高木美帆選手の「4年間、このオリンピックのためだけにやってきた」というコメントを聞いて、天才とよばれた人が、4年間もすべてを投げうって挑戦し、それでも結果が出るかどうかはわからない世界なんだよな、とあらためて思い知らされた。
 4年間っていうのは、ひとつのことだけに集中するのは、あまりにも長い時間だし、それも、楽しいことばかりではないはず。
 多くのものを犠牲にする覚悟と運がある人だけが、栄光を掴める。
 とはいえ、その栄光が、人生全体を保障してくれるとはかぎらない。
 生きるというのは難しいな、なんてことを言っているうちに老いて死ぬのだよな。
 それでも、そういう「なんでもない人生」を送れる人は、恵まれているほうでもある。
 オリンピックやワールドカップが終わるたびに、あと何回、このイベントを見ることができるのかな、と思う。
 病室で眺めている高齢の入院患者さんたちは、どんな気持ちなのだろう。
 それでも、「次のオリンピックくらいまでは……」という感じなのかな。


ゲームセンタークロニクル (~僕は人生の大半をゲームセンターですごした~)

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