じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『シェイプ・オブ・ウォーター』と昨今のクレーンゲーム事情

 平日休みの木曜日。
 少し早起きをして用事を済ませようと思っていたのだが、昨日は疲れていて早めに寝たにもかかわらず、目覚めてしばらくあれこれやっていたら眠くてしょうがなくて、落ち着いたところで二度寝。まあこれも、休みだからできることではあるか。
 ようやく睡眠欲も満たされたところで、ふたつほど家の用事を済ませてから映画館へ。
 第90回アカデミー作品賞の『シェイプ・オブ・ウォーター』を観賞。
 『パシフィック・リム』のギエルモ・デル・トロ監督(アカデミー監督賞も受賞した)の作品なのだが、人間と半魚人みたいな存在の恋愛もの、と聞いていたので、予告編の時点では「観ないリスト」に入れていたものだ。
 行ける場所にも上映館が1か所しかなく(それも、もっとも小規模の映画館なのだから不思議なものだ)、アカデミー賞で注目されなかったら、僕も、多くの人も観なかったのではなかろうか。
 そういう意味では、こういう作品が受賞するのは意味のあることなのだろう。
 個人的には、『タイタニック』とか、『ロード・オブ・ザ・リング』の最終章とかのように、華も興行成績もある作品への受賞が手控えられているようにみえるのも、ちょっと寂しいのだけれど。
 正直、去年のアカデミー作品賞の『ムーンライト』が眠くてしょうがなかったので(寝不足もあったが)、かなり覚悟していたのだけれど、荒唐無稽なだけにどこに着地するのかわからず、最後までエンターテインメントとしても楽しめた。なぜか突然主人公が脱いだり、敵役が家族計画を発動したりしだすのがすごい。要るのか?そのシーン。でも、覚えているのはそんなのばかり、というのも事実。
 「水」がうまく使われていて、幻想的かつ生々しい、という不思議な映画ではあった。恋愛映画が苦手な僕でも、このくらいキワモノテイストが入っていると、けっこう面白い。ということは、綺麗な恋愛映画を期待して観に来たカップルなどは、困ったことになっていそうだが。
 帰りに近くのゲームセンターでクレーンゲームをやってみたのだが、最近のクレーンゲームって、あまりにも難しくなりすぎているというか、アームの力が弱すぎる。ど真ん中を掴んだつもりでも、途中で転落するんじゃ取れるわけないよ。プレイヤーの技量が上がりきってしまったので致し方ない、ということなのだろうか。ひどいものになると、ベストポジションで掴んだにもかかわらず、ピクリともぬいぐるみが動かない。何だよそれ。
 

シェイプ・オブ・ウォーター (竹書房文庫)

シェイプ・オブ・ウォーター (竹書房文庫)