じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

春の嵐のなか、鉄人・衣笠祥雄さんの訃報を知った。

 外は終日、春の嵐
 仕事でトラブルがあり、かなり消耗してしまったため、帰りにSwitchの『ネオアトラス1469』を買った。ガイドブックとBGMのCD付きのバージョンがまだ店にあって、値段もAmazonで買うより安かったし。
 テレビゲームに関してAmazonは、品物は多いけれど、探している人も多いので、案外、掘り出し物は少ない気がする。
 こういうのは、買い物でストレス解消!というよりは、買いたいものを買う理由を、自分でつくっているだけなのだが。しかし、また積みゲーが増えそう。


 移動中、ロビーのテレビで、鉄人・衣笠祥雄さんの訃報を知った。
 40年来のカープファンの僕にとって、山本浩二衣笠祥雄というのは、子どもの頃からのヒーローであり続けている。1980年前後、なかなか周囲に馴染めずに学校に行くのも憂鬱だった僕にとって、本を読むのと強かったカープの試合のラジオ中継を聴くのが数少ない愉しみだったのだ。
 71歳というのは、今の世の中では、もう少し生きていてほしい年齢ではあるし、ずっと野球解説も続けられていたので、体調が悪いというのは知らなかった。解説者になってからは、いつも穏やかな語り口で、嫌味にならない程度にカープを応援しつつも、他のチームの選手にも分け隔てなく言及していたのが印象的だった。
 選手としてあれだけの実績を残していたにもかかわらず、引退後、監督・コーチとしてユニフォームを着ることがなかったのは、もったいなかったなあ、とは思う。
 こうして「つい最近まで普通に仕事をしていたのに」と言われながら、突然退場してしまうのも、きっと、現役時代から痛みを他人に見せなかった衣笠さんの美学なのだろう。
 
 僕の子供時代の一部が一緒に失われてしまったような気がして、今は僕のまわりから居なくなってしまった人たちのことを思い出しながら、一日過ごしていた。


fujipon.hatenablog.com

野球の神様がいた球場 広島市民球場とカープの軌跡

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