じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

ふたりの乱調先発投手の明暗

 4月も最終日。
 ナゴヤドーム松坂大輔が12年ぶりの勝利投手に。
 6回を投げて3安打1失点だが、押し出しの四球を含む8つの四死球を出していた。

 マツダスタジアムでは、カープの薮田が久々に先発マウンドに上がったのだけれど、こちらは4回3分の2で1安打無失点だったものの7つの四球を出しており、緒方監督も、これはもう見ちゃいられない、という感じの交代だった。カープはその時点では1-0で勝っており、勝利投手の権利まで、あと1人だったのだが、だからこそ、これで勝ち星がついちゃダメだろ、と思ったのではないか。
 結局、試合は両チームが決定打を欠いたまま延長戦となり、延長10回に阪神・ロサリオのホームランでカープの敗戦。まあなんというか、カープにとっては、選手もファンも、労多くして功少なし、という内容だった。高橋大樹が2安打したことは明るい材料ではあるが。ああ、せっかくだから、アドゥワ誠に1勝させてあげたかったな。
 
 僕はナゴヤドームの試合はリアルタイムでは追っていなかったのだが、スポーツニュースでは美談のように扱われている松坂の「復活勝利」だが、今日の薮田の内容と結果からすると、良く言えばハラハラドキドキ、悪くいえば、四死球だらけで、締まらないピッチングだったのではなかろうか。もちろん、チームが勝った、というのは大きいのだろうけど。

 まあ、かたや「再三のピンチをしのいで、よく投げ抜いた!」で、もう一方は「相変わらず四球ばっかり出しやがって……ファームで鍛え直して来い!」というほどの違いはないよなあ。観る側の「情」のフィルターを外せば。


 緒方監督は薮田について「粘っていた? 見ての通り。点は取られなかったけど、取られる前に変えただけ」とコメントしていた。本当にその通りとしか言いようがない。
 薮田に関しては、一昨年の状態に戻っただけで、今年は調子が悪いというより、去年だけものすごく調子が良かった、という可能性もあるのだよなあ。


 松坂は、とりあえず一つ勝ったのも、6回1失点という結果もすごいことなのだけれど、投球内容そのものは、褒められたものじゃないというか、松坂復活フィーバーでお客さんがたくさん入ってくれて話題にもなる、というボーナス期を過ぎたら、ローテーションに入れるかどうか当落線上の微妙なピッチャーでしかないと思う。
 というか、今だって、登板間隔をかなり空けているし。
 1勝する、というハードルを超えたことで、美談の時期は終わり、これからは「普通の先発投手」として厳しく評価されていくことになるだろう。


『名探偵ピカチュウ』を相変わらずボチボチやっている。
最近の国産アドベンチャーゲームでは、「もうこの部屋を調べつくしましたよ」というときに、助手が「そろそろ次に行きましょう」と行ってくれるのだが、このゲームはそれがないので、本当に次に行っていいのか心配になる。逆に、そこまで親切じゃないと不安でしょうがない、というほうがおかしい気もするが。
このゲームの対象年齢からして、後になって「このアイテムを持ってないから、先には進めません」みたいな「積み」の状態になることはないだろう、と信じて進めている。


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