じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

僕も歯医者へ定期チェックに通いながら考えた。

 外来と病棟の仕事など。
 ゴールデンウィークが終わって1週間も経つと、なんとなく先送りにしていた仕事のツケが回ってくる。けっこう暑かったし、疲れた。

 仕事のあと、最近は月に1回定期検診に通っている歯医者へ。
 定期検診ということは、口をあけて中をひと通り見ておしまい、くらいかなと思っていたのだが、レントゲンを獲られたり、歯石取りもされたりと、けっこう時間もお金もかかり、体力も使ってしまった。そういう覚悟をしていないときの歯医者の診察台というのはかなりつらい。1か月に1回くらいだと、「慣れ」というスキルも発動しないし。

 今日もやっぱり歯石取りなどがあり、けっこうくたびれてしまったが、先月よりはだいぶラクだった。
 正直、痛くなったら受診、で良いのではないかとも思うのだが、こうして定期的にみてもらうことによって、早期発見、早期治療できるのであれば、かえって痛い思いをしなくて済むのではないか、と期待したいところだ。
 
 僕は昔から、毎日血液検査をして全身のCTを撮り、規則正しい生活をしていたら、いろんな病気も早期発見できるだろうから、人間は病気で死ぬことはないのだろうか、というようなことを考えていた。大富豪であれば、そういう生活も不可能ではあるまい。
 ただし、そういう生活をするというのは、「死なないために生きている」というような感じで、あまり楽しくもないだろうし、現実的ではないのだろうな。現状では毎日CTとか撮っていたら、放射線による発がんのリスクも高まるだろうし、脳血管障害の初期はCTではわからないこともあるし。

 自分が患者側になってみると、症状がない状態で、予防のために時間とお金を使うというのは、けっこうハードルが高いというのを実感するなあ。苦労して親知らずを抜いたのはいいけれど、結局、抜いたあとの穴に食べ物が詰まってそれはそれで困ったりもしているし。そのうち塞がるのかね、これ。