サッカー男子日本代表は、西野朗新監督になってはじめての親善試合。
相手はワールドカップには出場しないガーナだったのだが、0−2の完敗だった。
まあなんというか、監督を変えたからって、そんなにうまくいくものじゃないよな、とかえって納得してしまうような試合だった。8年前から、同じような選手をみてきているような気がするし。
まあ、男子日本代表、ものすごくうまくいってもベスト8……は無理か、というくらいで、グループリーグ敗退と1試合多くできるかどうかの違いだものなあ。
今日の結果で、いきなり西野監督の采配とか手腕が云々、というのはさすがに酷な話だし、クビにしてしまったハリルホジッチ監督のせいにもできまい。
なんだか、今回の監督交代劇って、責任の所在を曖昧にするための策略なのではないか、という気がしてきた。みんなやれるだけのことはやったんですけどダメでした、誰の責任でもないんです、というアリバイ作り。
それにしても、大部分の選手が2日前に来日、一部の選手は昨日来たばかりで、ワールドカップにも出場しない、という代表チームに完敗とは……出場国としてのプレッシャーはあるのだろうし、8年前の南アフリカ大会も、諦めムードからの快進撃だったから、かえって吉兆なのかもしれない、とか、根拠のないポジティブ思考実験をやってみる。
まあ、どんなに酷くても、予選リーグ3連敗より悪くはならないから。
交流戦2戦目、カープはマツダスタジアムで西武戦。
西武打線がすごすぎる。そして、カープの先発岡田は1年に1〜2回ある、序盤から大乱調の日。それでも、なんとか2点のビハインドで踏みとどまり、雨のなか中断を挟みつつも、試合は最終回。4−3でカープが1点リードしていたのだが、守護神・中崎が同点に追いつかれ、試合は延長戦に。
カープのピッチャーはアドゥワ誠。
2年目のアドゥワは、これまでリリーフで大活躍していたのだが、今日は同点・延長戦の緊張感に西武打線の圧力もあり、なんと3失点。これで4−7で万事休す、かと思いきや……
その裏、先頭打者・野間のヒットをきっかけに、会澤、西川、代打堂林とつないで、下水流が同点打。最後は鈴木誠也が押し出しの四球を選んで、奇跡の大逆転サヨナラ勝ち!
8−7、文字通りの「ルーズベルト・ゲーム」だった。
10回表に3点も勝ち越されたときには、これは絶対負けた、と不甲斐ないリリーフ陣やここぞという場面で決定打が出ない野手陣を呪っていたのに。
カープファンをやっていると、年に1回くらい、こういう試合を観ることができるから、やめらなくなるんだよなあ。悪夢の大逆転負けも、けっこう食らってはいるけれど。
延長で3失点のアドゥワ誠がプロ入り初勝利。緒方監督が「本人も下を向いていたから。切り替えてやってくれたらいい。これまで貢献してくれているのだから」と優しいコメントをしていて、いいお父さんみたいだった。アドゥワ、まだ19歳だものね。
リリーフで好投して勝ち投手になるチャンスが何度もありながら、なかなか勝ち星がつかなかったのに、大事な場面で3失点もした場面でプロ初勝利が転がり込んでくるのだから、巡り合わせというのは不思議なものだ。
良くも悪くも、忘れられない初勝利になったはず。
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