じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

シンガポールでアメリカと北朝鮮の首脳会談が開かれた。まさに歴史的一日!のはずなのだが……

 シンガポールアメリカと北朝鮮の首脳会談が開かれた。まさに歴史的一日!のはずなのだが、けっこう仕事が忙しかったので、どんな感じだったのかは帰宅後にネットでおさらいしただけだった。それにしても、この会談を実現したのが、トランプ大統領金正恩委員長という独裁者どうしだったというのは、不思議なような、わかるような。オバマ大統領だったら、慎重に準備を進めているうちにご破算になってしまいそう。
 まあでも、「歴史的」とは言うものの、僕は内心、「この雪解けムード、何ヵ月もつかねえ……」と思っているし、少なくとも日本国内では、ほとんどの人が楽観も期待もしていないような気がする。

 仕事を終えて、映画『羊と鋼の森』を観に行った。北海道の自然の美しさと登場人物の丁寧な心理描写、ピアノの音の温かさが沁みる佳作。調律という仕事は、なんとなく病院の診療、とくに問診に似ているような気がする。
 ただ、世界観を逸脱するような派手な演技(あの場面でいきなり雪の中を何度も転びながらのたうち回るのは、まともとは思えない)や過剰な演出が、ちょっと鼻につくところはあった。脚本が金子ありささんというのを見て、納得。悪くない、悪くはないんだけど。
 あと、三浦友和さんが出てくるたびに、「本当は悪い人なのではないか」と身構えてしまうのは「アウトレイジ症候群」とでも言うべきか。最近、悪役が多いから。
 
 カープは久々の福井優也先発。
 内容はそんなに悪くなかったみたいだけれど、6回4失点で、オリックスの先発アルバースからの投手リレーに打線が2安打と沈黙してしまっては、為す術なし。
 まあ、正直なところ、今日は大瀬良やジョンソンが投げても厳しい試合だったと思う。アルバース良いピッチャーだな。そして、日本ハム斎藤佑樹投手も復活をかけて先発していたが大炎上。早稲田で同級生だった2人が復活を賭けた登板は、明暗が分かれたというよりは、夕暮れと深夜、くらいの結果になった。


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羊と鋼の森 (文春文庫)

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かがみの孤城

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