じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

大阪桐蔭と金足農の夏の甲子園決勝戦

 午後から、大阪桐蔭と金足農の夏の甲子園勝戦
 試合前から、ロビーは人が多くざわめいていたのだが、途中から静まり返ってしまった。
 結果は、大阪桐蔭が金足農のエース吉田を攻略して大量得点し、大差で圧勝だった。
 漏れ聞こえてくる音声からは、実況アナウンサーも途中から試合展開以外のことを喋ろうとしてちょっと困っているような感じ。
 第100回記念大会で、プロ高校野球チームの大阪桐蔭対地方の農業高校・金足農の決勝ということで、東北の悲願の初優勝への期待も含めて盛り上がっていたのだが、こういうドラマのお膳立てができているかのような試合というのは、盛り上がりづらい、一方的な内容になることが多いのだよなあ。
 メジロマックイーントウカイテイオー春の天皇賞とか、勝ったほうが優勝という巨人と中日の最終試合決戦とか。
 大阪桐蔭がものすごく強かった、というのと、金足農は、エース・吉田のコンディションも含めて、ここまでたどり着くのが一杯一杯だったのではないかと思う。吉田がここまで打たれてしまっては、どうしようもない。
 吉田投手をリリーフしたピッチャーは、高校に入るときに吉田投手に「一緒にやろう」と誘われて金足農に入ったそうだ。
 そのとき、「吉田と一緒のチームに入ったら、自分はエースにはなれない」と思ったけれど、それでも一緒にやりたい気持ちのほうが強かったのだそうだ。
 その結果として、彼は敗戦処理的な場面とはいえ、甲子園の決勝戦のマウンドに立つことになった。他のチームに行っていたら、エースにはなれたかもしれないが、甲子園の決勝戦で投げることは、たぶんなかっただろう。これが正しい選択だったかどうかは他人が決めることではないけれど、不思議な巡り合わせではある。
 
 カープはヤクルトとの試合だったのだが、最終回に上本の痛恨のエラーのあと、また中崎が打たれて追いつかれ、延長10回にアドゥワがボコボコに打たれて負け。上本、守備や走塁、小技に期待されて一軍にいるはずなのに、何やってるんだ……
 シーズンを通してみれば、2位とは大きく離れているし、かなり失速してもなんとか先頭でゴールできそうだが、こんなに勝っているはずなのに、なぜ、毎日イライラさせられっぱなしなのだろうか。今のリリーフ陣は、フランスワ以外は誰が出てきても正視できない状況で、中崎がひどいコンディションなのは明らかなのに、代わりがいない。また去年のCSの二の舞になるのではないかと、すでに心配になっている。