予定外の処置があったり、外来があったりで、けっこう忙しい一日だった。
夜、映画『インクレディブル・ファミリー』を観賞。
観れば面白いであろうことはわかっていたのだけれど、なんというか、最近のディズニー/ピクサーの「政治的にも正しいエンターテインメント映画」に、ちょっと飽きてきているような気がする。
なんとなく気が重いまま観賞したのだが、やっぱり良い映画ではあった。
今回は、イラステッド・ガールが主役っぽい感じだったのだが、家族それぞれに見せ場があり、赤ちゃんのジャック・ジャックのスーパー・パワーがどの場面で活きるのか、と思っていたのだが、「親を困らせるのに役立つ(?)」という潔さ。スーパーヒーローとしてのプライドと家庭の板挟みになり、家事・育児に疲れ果ててしまうMr.インクレディブル!この映画は「男はバカで子ども」という世界観に基づいてつくられているように感じるのだが、ボロボロになりながら、よき父親であろうとするボブを、僕は心の中で、ものすごく応援していた。外で働いていれば許される時代ではなくなったのは、スーパーヒーローだけではないし、スーパーパワーで親を喜ばせたり辟易させたりするのは、スーパーヒーローの赤ん坊だけではないのだよなあ。
それにしても、なぜ僕は、『インクレディブル・ファミリー』は許せて、『未来のミライ』は不快なのか。
前作が2004年ということを考えると、なぜこんなに続編までに時間がかかってしまったのだろう、とは思う。前作はかなり評判が良かったし、できあがったものをみていると、それこそ、家族それぞれを主人公にして、テレビで毎週放映するような作品にだってできそうにみえるのだが。
綾瀬はるかさん、前作はヴァイオレットの年齢と近かったのに、今回はすっかり大人になってしまった。でも、声はあまり変わっていないようにも思う。
この映画って、日本語吹替えをやっている人たちが、声優としての技術が高いわけではない、というのが、かえって良い味を出している。
完璧すぎて物足りないほど、完璧なファミリー向けエンターテインメント映画だった。
ただ、今回の悪役が主張していることは、一面の真実ではあるよね。
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