福岡の大濠花火大会が、今回で打ち切りとなり、来年からは行われないことが発表された。
多数の観客が押し寄せてきて、安全確保が難しいから、とのことだ。
今年は56回目で、43万人が来場したらしい。僕も何度か行ったことがあるのだけれど、福岡市民にとっては、立地的に行きやすくてけっこう規模が大きい手頃な花火大会なんだよね(僕は福岡市民ではないけれど)。
ただ、この大混雑と安全性の問題は、ここ数年にはじまったことではなく、今年起こった、こんな事件も関係があるのでは、と言われている。
花火だけ観られればいい人たちは、幼稚園児が植えたヒマワリに思い入れなんてあるわけないだろう。彼らは、単に「ショートカットしただけ」だ。
主催者としては、せっかく花火大会を主催しても、地元に「子どもたちをかわいそうな目にあわせた」というネガティブなイメージが広がってしまっては、逆効果だとしか言いようがない。
主催の西日本新聞社も、そんなリスクを負ってまで花火大会を主催しようという体力がなくなっているのではなかろうか。
紙の新聞は、右肩下がりで、これから回復していくとは思えない。
そうなると、こういう「イベントで地域に貢献する」というのを手控える新聞社は、全国でもどんどん増えていくのではなかろうか。
そんなことを言っていたら、来年はサイバーエージェントか楽天が主催して新大濠花火大会が開かれたりして……最近は、地域の花火大会も、有料席がつくられたり、寄付を集めたりしているところも多いしねえ。
しかし、これだけたくさんの娯楽が世の中にあふれているのに、なぜこんな酷暑の夏に、43万人もの人が花火を観るために人混みに負けずに集まってくるのか。
人間、自分で思っている以上に、大きな音や強い光には惹かれるものなのかもしれないな。
西鉄久留米駅前の岩田屋の新館が来週に閉鎖され、本館に集約して営業するそうだ。
あの地域での岩田屋は「ブランド」なのだけれど、久留米のような人口30万人の街でさえ、昔ながらのデパートは厳しくなってきている。あらためて考えてみると、高級紳士服とか家庭用品を最後に新館に見に行ったのは、もう何年前の話だろうか。
もちろん、「贈答用」のニーズはあるのだけれど、そういうときも、博多まで出てしまう人も多い。
半世紀近く生きていると、あるのが当たり前だと思っていたものが、どんどん無くなっていくものだな、と寂しくなる一日だった。
とか言いつつ、大濠の花火大会も、岩田屋の新館も、ずっと行ってないんだけれども。
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