じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

樹木希林さんは日本を代表する名優だったけれど、僕がいちばんに思い出すのは、今でも『林檎殺人事件』なのだ。

 世間は3連休の中日。
 ローズSオークスの1着から5着が不在のなか、フローラSを勝ち、オークス6着のサトノワルキューレが、ミルコ・デムーロ騎乗ということで1番人気に推されたのだが、勝ったのは春にフラワーCを制したカンタービレ。もともと強い馬ではあったが、1800mが得意で、ルメール騎手が前々で立ち回ったのが勝因といえそう。サトノワルキューレは、今日も最後方から。最後は伸びてはきたものの、秋華賞は京都内回りの2000mになるので、こういう競馬しかできないのなら苦しそう。エリザベス女王杯のほうが向いているのではないかなあ。ただ、条件的には向いていても、力関係もあるし。カンタービレとサラキアは、本番でもいちおうおさえておいたほうがよさそうだ。

 樹木希林さんが亡くなられたらしい。
 「らしい」というのは、樹木希林さんが死ぬというのが、信じがたいからだ。
 少し前に「全身に癌が転移しておりまして」と語っていたけれど、その後も何事もなかったかのように活動されていて、癌っていうのは、希林さんの冗談だったのかな、と半ば疑っていたのだ。
 妖怪、といっては失礼だが、物怖じしないというか、人を食ったような役者さんで、それこそ、殺しても死なない人だと思っていたのに。
 『万引き家族』も記憶に新しいけれど、個人的には、郷ひろみさんと二人で、『林檎殺人事件』を歌っていたのがものすごく記憶に残っている。

 フニフニフニフニフニフーニ

 その「フニフニ」って何!と小学生心に疑問だったのだが、『ザ・ベストテン』で、なぜあの郷ひろみさんがこのあんまり歌がうまくない人と一緒に歌っているんだ? そして、この人は、どうして毎回ちょっと恥ずかしそうなんだ?と、すごく引っかかる曲だったのだよなあ。

 樹木希林さん、本当に亡くなってしまったのだろうか。
 希林さんは自分の訃報に世間が騒がしくなっているのをみて微笑みながら、歌っているような気がする。
 ああ哀しいねぇ、哀しいね、って。


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SWITCH Vol.34 No.6 樹木希林といっしょ。

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