ホテルをチェックアウトして、『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』を観るために国立新美術館へ。この原画展、入場制限がかかっていて、休日・祝日分は売り切れていたので、混雑は予想していたのだが、平日の午前中の回から、とにかく人が多かった。正直、入場制限もされているし、シルバーウィーク中とはいえ、平日だし、けっこうのんびり観ることができるのではないかと思っていたのに……甘かった。
今日はこの後にも予定があり、あまりのんびりしてもいられない、というのと、あまりの人の多さに作品を隅々まで観賞する気力もなく、ときには人垣の後ろから、あるいは空いているところにスッと入って、という感じになってしまった。もったいないよなあ。むしろ、夕方からの回とかのほうが空いているのだろうか。
この後、大阪に巡回するらしいので、もう一度観てみるか。
それにしても、荒木先生の絵はすごい、というか、原画はすごいのだが、こうしてみると、『ジャンプ』に載っている作品の絵もとてつもなくすごいのだ。
ちょうど今、国立西洋美術館で、ミケランジェロの展覧会をやっているのだが、荒木先生は現代のミケランジェロだなあ、なんて思いながらみていたら、自身もミケランジェロの影響について語っておられた。というか、僕もどこかでその話を聞いていたのだと思う。
最初は「なんでこんなに平日に人が多いんだよ……」という感じだったのだけれど、見ているうちに、すっかり、「ああ、来てよかったなあ」と満足できた。
それから新幹線に乗り込み、電車とバスを経由して、沼津港まで。
ずっと行ってみたかった沼津港深海水族館へ。
けっして広い水族館というわけではなく(というか、大きさだけでいえば、本当に小さな水族館だ)、巨大な水槽があるわけでも、大型魚や海獣がいるわけでもないのだけれど、とにかく見せ方がうまい水族館で、暗い水槽のなかを螢のように光る魚が泳ぎ回っている幻想的なコーナーは印象的だった。まあ、こういうのは、「小さな水族館だから」とこちらも贔屓目にみてしまうところもあるし、今日は比較的空いていて、ゆっくり観ることができたというのも大きかったと思う。
そんなに大きな魚もおらず、小さめの水槽が並んでいるので、混雑しているときは、それこそ「何も見えない」し、「じっくり観ることもできず、あわただしく前に進まされるだけ」になるだろうから。
シーラカンスの冷凍標本が2体(という数え方で良いのだろうか)。
口から舌のようなものが見えたのだが、あれはどうなっているのか。シーラカンスをCTスキャンして内臓のつくりも研究されているらしく、解剖図があったり、シーラカンスの魚拓が飾られたりもしていた。
昨日行った『アクアマリンふくしま』もシーラカンスの研究に力を入れていたので、シーラカンスに縁がある旅だった。
せっかくなので、海鮮丼を食べて、また駅まで戻り、新幹線を乗り継いで、日付が替わるころ、ようやく帰宅。今日だけで10くらい、新幹線、電車、バスと乗り換え、だいぶ歩きもしたので、かなりくたびれた。とりあえず、仕事再会までに1日インターバルがあって本当に良かった。まあ、家にいても、そうのんびりもしていられないのだが。
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