じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「プレッシャーに弱い」のは、お前だけじゃない。

 武豊騎手が、前人未到JRA通算4000勝を達成。
 15時からの地上波中継に合わせたかのように、阪神10レースで勝つところが武豊だよなあ。
 全盛期だったら、G1で達成していたのではないか、とも思ったけれど。
 表彰式に大勢の騎手が集まっていたのだが、やっぱり武豊はオーラが出ている、というのと、本人はまだまだ現役で頑張るつもりなんだな、というのと。
 「祝・4000勝」のプラカードが、フラフラと揺れていたのが気になり、誰が持っているのかと思ったら、武幸四郎調教師だった。あのプラカード、けっこう重いのかな。写真を撮ると手ブレしまくる僕としては、ちょっと同情してしまった。ああいうのをずっと持っているのって、けっこうきついんだよね。

 九州ではソフトバンク戦は全て中継されているのだが、昨日は西武の優勝がかかった試合になった。驚異的な12連勝でマジック1まで減らしてきた西武。これが本拠地最終戦で、メットライフドームで胴上げするには、今日しかない。でも、この勢いなら、このままいってしまうのではないか、と思っていた。
 西武が先制し、球場はすごい盛り上がりだったのだが、今日は9番に打順を下げられていた松田選手の2ランでソフトバンクが逆転。松田選手の2本目のホームランも出て、西武の本拠地胴上げはならず。
 一昨年、昨年とカープが本拠地での胴上げを逃し、今年もなかなか優勝を決められなかったのをみて、「プレッシャーに弱いなあ」と嘆息したものだけれど、この勢いでなんとか本拠地優勝に間に合ったようにみえた西武もここまで来て足踏みしてしまうのだなあ。
 
 今日に関しては、ソフトバンクが意地を見せた、ということも言えるし、松田選手が9番に打順を下げられたことが結果的にハマった、というのもある。
 松田9番、を聞いたときには、「9番を打つ選手じゃないし、そこまで評価を下げているのなら、休ませて若手を起用したほうが良いのでは……」と思ったのだけれど。

 プレッシャーに弱いのは、カープだけじゃない。
 何十億もお金が賭けられているG1レースに乗る騎手という仕事も、すごいプレッシャーだろうし、武豊だって、1番人気のレースにすべて勝ってきたわけでもない。

 ひとつひとつの試合の結果よりも、勝って奢らず、負けて引きずない。結果が出ることも出ないこともある。ずっと大舞台に立ち続けることが大事なのだろう。
 試行回数が増えれば、良い結果も増えるのだから。

 まあでも、ここまでくれば、やっぱり西武ファンも本拠地での胴上げを見たかったよね。


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