じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「交差点の信号待ちで、いきなりバックしてくる車」とCSファイナル開幕

 朝、車で職場に向かっていたら、交差点の向かい側の反対車線で信号待ちをしていた車がいきなりゆっくりバックしはじめて、後ろの車にぶつけていた。
 信号をはさんでみていると、「えっ、なんであの車、バックしているの?」と驚いた次の瞬間に、ガシャン、という音がしたので、思わず「あっ!」と声をあげてしまった。
 なぜ、信号待ちでいきなりバックしたのだろうか、停止線から少しはみ出したのが気になっていたのか……
 その車は、交差点内に他車の邪魔になるくらい入り込んでいた、ということは全くなくて、「ああ、ちょっと出過ぎちゃったけど、そんなに邪魔になっていないみたいだし、ごめんね」と信号が変わるのを待って問題ない状況だったのに。
 朝早かったので、寝ぼけていた、という可能性はあるが、明らかに、運転者はなんらかの意図があって、バックしていたようにみえた。
 運転者は若い女性のようだったけれど、停止線からはみ出すのが我慢できない人だったのだろうか……
 こんな事故を起こすほうもぶつけられたほうも、きわめて憂鬱な秋の朝になったはず。
 後続車にとっては、自分の後ろにも車がいて、逃げ場がないまま、ゆっくりではあっても前の車がバックしてくるというのは、けっこう怖いよね。
 これはもう、後ろの車にはどうしようもなくて、もらい事故というか、災難としか言いようがない。この2台の車の間に、何か揉め事でもあったのだろうか。
 ちょっとしたミスに気が焦ってしまい、大きなトラブルを起こしてしまう、というのは、僕もよくあるので、なんとなくいつもよりしっかりハンドルを握って出勤した。


 プロ野球のCSは今日からファイナルステージ。
 パリーグは先取点をとったあと、一度逆転されたソフトバンクの打線が爆発し、西武を粉砕。これでアドバンテージもあわせて、1勝1敗の五分になった。
 セリーグは、ついにカープの出番がやってきた。しかし、相手はいま、乗っている巨人。ペナントレース終盤のカープの戦いぶりをみていると、今年もここまできて日本シリーズに出られないのでは……と、自分にあまり期待しないように言い聞かせていたのだが、蓋を開けてみると、大瀬良が好投し、鈴木誠也、丸のホームランに菊池の好守、大瀬良の後を受けたリリーフ陣も無失点と、カープの良いところばかりが目立つ快勝だった。
 いや、待て、去年も第1戦勝って、アドバンテージを含む2連勝だったんだよな、そういえば、一昨年の日本シリーズも……
 なんだかもう、ネガティブな要素ばかり思い出してしまう。本当に、この2年間のカープポストシーズンはつらかった。
 今日の試合をみていて、カープがはじめて3位でCSに進出した年、甲子園の広範囲をカープファンが赤く染め、すごい勢いでリーグ優勝した巨人とCSファイナルで戦ったときのことを思い出していた。
 この勢いなら、カープ日本シリーズに行けるのでは……という希望は、巨人相手に3連敗して、あっけなく潰えてしまったのだ。
 初戦で先発ピッチャーを驚くほど早く見切った原監督の采配でカープが敗れたあとは、まさに巨人の横綱相撲。
 今回はカープが1位で巨人を迎え撃っているわけで、ここまで高橋由伸監督の辞任で結束してすごい力を発揮してきた巨人は、今日の試合で勢いを削がれてしまえば、一気に失速していく可能性が大きいのではないか。
 今日の試合に関しては、カープに流れも向いた。大瀬良の披露が目立ってきた6回の裏、大瀬良は続投の予定だったのか、キャッチボールを続けていた。
 しかしながら、2アウトから二人ランナーが出て大瀬良の打順となり、代打・新井が告げられて大瀬良はお役御免。
 短期決戦の第1戦の重要性と6回の大瀬良が最後の力を振り絞ってなんとか同点のピンチをしのいだようにみえたことを考えると、ここで投手交代だろ……と思っていたのだけれど、大瀬良が7回も続投していたら、巨人打線に捕まってしまった可能性が少なからずある。
 大瀬良は責任感が強いピッチャーなので、「せめて7回までは」と思っていたのかもしれないけれど、「6回の裏にチャンスを迎えて、代打は新井さん!」となれば、「まあ、これはしょうがないかな」と納得せざるをえなかったはず。
 いくら巨人に菅野がいても、全試合投げるわけにもいかないので、これでかなり有利にはなったと思う。だが、うまくいっているということに対して、「そんなにうまくいくものだろうか……」と、かえって不安になってしまう自分を持て余している。