じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

CSファイナル3戦目、カープが3連勝で日本シリーズ進出を決めた。

 副鼻腔炎がまた悪化しつつある秋。
 朝から予想外の雨が降っているなか、早番で出勤した。

 仕事を終えて帰宅後、CSファイナル3戦目をラジコで聴いた。
 アドバンテージも合わせたら、カープの3連勝。もう、4連敗さえしなければいいのだ。
 だが、あまりにうまくいきすぎていると、これはこれで不安になるのだよなあ。
 今日の試合の先発は、カープが九里、巨人は今村。
 九里、リーグ優勝決定試合は素晴らしかったけれど、あれは年に1回くらいの「確変」じゃないのかなあ……ここで負けたら、明日は菅野にやられ、となるとその勢いに乗って、巨人が逆王手……みたいな悪い想像ばかりが広がっていくが、試合がはじまってみると、今日もカープのペース。2回裏に野間のタイムリーなどで2点を先制すると、丸のホームランに坂本のエラーでリードを広げていった。
 6回、ここまでノーヒットピッチングを続けていた九里に疲れがみえ、マギーのタイムリーで1点を失い、岡本にもヒットを打たれてランナー1塁2塁となったところで、緒方監督はピッチャー交代を決断。岡田が阿部を抑えて、この回を1失点のみで切り抜けた。
 8回から登板したジャクソンが、2アウトをとってからヒット、四球で1塁2塁としたところでも、即座にフランスアを投入。ああ、これぞまさに、短期決戦の継投だ。最終回は中崎のプライドを尊重するか、フランスアの今の力に頼るか、と思っていたのだが、結局、フランスア続投で、5−1の勝利となった。
 このCSファイナルは、短期決戦に弱いと言われていた緒方監督の采配が、見事にハマリまくっての3連勝!
 カープは大瀬良、ジョンソン、九里と先発投手がみんなキッチリ役割を果たし、ふだんより早めの継投も効果的だった。
 緒方監督も進化してるなあ、と思うのと同時に、こういう継投ができるのも、「あと1つ、この試合に勝てばいい」という有利な立場ならでは、というところもある。
 有利な状況であれば、余裕をもった選手起用ができるのは当然なのだ。

 巨人は、菅野を出す前に負けてしまったけれど、菅野に負担をかけすぎることのリスクやここでムリに勝ちに行くよりは、ここをなんとかしのいで、状態が少しでも良い菅野を出したい、ということで今村先発だったのかもしれない。全部菅野が投げるわけにはいかないのだし。

 試合終了後、これで退任する高橋由伸監督に緒方監督が声をかけ、二人が握手していた。
 カープファンからは、CS3位からここまでやってきた高橋由伸監督と巨人の選手たちの健闘をたたえる拍手もわいていた。
 ああ、カープがはじめて3位でCSに進出し、ファイナルで巨人に3連敗したときとは、逆の光景だよなあ、これ。両チームの立場が入れ替わってしまったのだが、またいつか、今日と逆の状況になることもあるのだろうな。
 「すごい選手たちです」緒方監督が挨拶をし、菊池が満面の笑顔でMVPを受賞。昨日の勝ち越し3ランは本当にすごかった。そして、セカンドの守備はずっと素晴らしかった。新井も嬉しそう。でも、まだこれから、大きな仕事が残っているから。野球の神様がいるのなら、なんとか、今年の日本シリーズまで、カープに力を貸してほしい。新井さんとカープファンの長い旅を歓喜で終わらせたい。
 3連勝で勝ち切って安心したけれど、ほとんどのピッチャーがきちんと抑えて3戦で終わったため、勝ちパターンのピッチャー以外にポストシーズンの雰囲気をつかんでもらえなかったのは、日本シリーズでは少し不安材料ではある。今日のジャクソンとか昨日の中崎とか、リリーフ陣は必ずしも盤石とはいえないし、先発ピッチャーも野村は投げる機会がなく、5人目も誰になるのか、それとも4人でのローテーションになるのか。
 去年、何をどうやってもDeNAの掌の上で転がされるような負け方で、呆気にとられたままシーズンを終えてしまったときのことを思い出すと、贅沢極まりない悩みなのだけれども。
 
 パリーグソフトバンク打線が爆発し、アドバンテージを含めて、2勝2敗のタイになった。
 どちらが勝ち上がってくるかわからないけれど、こちらのCSファイナルは、激しい乱打戦というか、荒い試合ばかりで緊張感に欠け、あんまり面白くない。


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