じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『村上RADIO~秋の夜長は村上ソングスで~』をラジコで聴いた。

 けっこう忙しい一日だった。
 人はわかりたくないことは、なかなかわからないものなのだな、と最近あらためて感じることが多い。

 ラジコで、この間の日曜日の夜に放送された『村上RADIO~秋の夜長は村上ソングスで~』を聴いた。村上春樹さんは、けっして流暢に喋るわけではないのだが、それを自覚したうえで、ものすごく丁寧に話しているなあ、と感じる。
 それだけで、この人の話を聴いてみよう、という気分になるのだ。
 もっとも、僕は村上さんの大ファンなので、フラットな評価はできていないだろうけど。
 僕は手書きでめんどうな仕事をするときに、つい、雑に書いてしまうのだけれど、字の上手い下手以前に、そういう「心がこもっていない感じ」って伝わるものではある。

 村上さんは電車の切符をすぐに失くしてしてしまうので、畳んで耳の穴に入れておくとか(間違って奥に入ったりしないのだろうか)、生の音を聴くのが好きで、よくコンサートに行くのだが、「昔ジャズバー(『ピーターキャット』!と聴きながら呟いてしまった)を経営していたので、客入りをみて、演者のギャラもだいたいこのくらいかなと見積もって、つい、収益の計算をしてしまう」というような話をされていた。ちなみに、今でも店をやりたいな、と思うことがあるけれども、自分が好きな音楽を流す店だと、経営が厳しそうだ、とも仰っていた。
 いやほんと、ファンにはたまらない放送だよなあ。
 そして、作家として作品論とかを語るのではなくて、本当に音楽や日常の四方山話に徹しているのが面白かった。


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村上ラヂオ

村上ラヂオ

『小澤征爾さんと、音楽について話をする』で聴いたクラシック

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