昨夜は天皇賞秋のあまりのしょうもなさにやさぐれて飲んで不貞寝してしまったのだが、今朝はなんとか起きて上野の森美術館に。
本当はルーベンス展も一緒に観たかったのだが、国立西洋美術館は月曜休館だった。しかし、それはそれで、上野の森のほうも空いているのでは?とポジティブに考えようとしたものの、開館前からけっこうな行列だった。現存するのが35作品といわれるフェルメール作品が、9作も集まっているのだから、そりゃ人も来るよね。でも、時間指定入場にしている意味があるのか、というくらいの人混みではあった。
ただし、展示室のフェルメールルーム内は、絵に近づいてじっくり眺めるのは無理だが、近くで観たと言えるくらいの距離と観賞時間は確保できていた。上野の森美術館はそんなに大きな美術館ではなく、作品数も多くはないので、案外、滞在時間が短いのかもしれない。あるいは、なんのかんの言ってもも月曜日の朝イチのおかげか。
ただし、僕の経験上、美術展というのは、午前中がけっこう混みがちではある。時間に余裕が欲しいからなのか、午前中に済ませて、もうひとつくらい何か他の予定を入れたいのか。
大きな展覧会では、平日の午後から夕方のほうが、全般的に空いていることが多い。もっとも、そんな時間に行くこと自体が困難なので、土日に人が集まるのだろうけど。
案外あっさり見終えてしまって、さて帰るかちょっと寄り道するか、と迷っていたところ、上野駅で国立新美術館の東山魁夷展のポスターを観て、行ってみることにした。『道』を一度観てみたかったので。ついでに、気になっていたピエール・ボナール展も国立新美術館でやっていたので一気に観賞。さすがに疲れた。
ピエール・ボナールって、僕はほとんど知らなかったのだが、もうちょっと「心に引っかかる」ような作品を描く人なのかと思っていた。撮影した写真とかも、家族のポートレートにしか見えず、正直、中身よりもポスターのほうがミステリアスで面白そうだった。予告編で気になって観に行った映画が今ひとつだった、という感じ。
東山魁夷の『道』って、ずっとまっすぐだと思っていたのだが、先のほうでゆるやかに右にカーブしているのを知った。ぼんやりとした感じを描く人なのだな、と感心したのだが、同じような絵がたくさん並んでいて、まとめて観ると飽きるな、とも。みんな『道』と同じように見えてしまう。
『ロード』が大ヒットしてしまったがために、同じような曲ばかり作る羽目になってしまったアーティストがいたなあ。そういえば、『道』と『ロード』か……
それから、美味しいつけ麺を食べて、高田馬場の伝説のゲームセンター『ミカド』へ。『アウトラン』『スペースハリアー』『パワードリフト』に『ダライアス』『ニンジャウォーリアーズ』が勢揃い。『R-TYPE』に『源平討魔伝』もある!
こういう店が山手線の駅のすぐ近くにあるんだから、東京の人はレトロゲームにそんなにありがたみとか感じないのかもしれないな。
『ダライアス』に「台パン、蹴りなどをやる人は出禁にします!」と書いてあって、この貴重な筐体にそんなことをするヤツがいるのか、パチンコ屋じゃあるまいし、と思ったのだが、自分でプレイしてみると、『アウトラン』のチェックポイント寸前でGAME OVERになると、やっぱりけっこう「ちくしょう!」という気分にはなるものだな。もちろん台パンはしなかったけど。
その後、ようやく新幹線に乗り込んで、日付が替わる前になんとか帰宅。我ながら詰め込み過ぎではある。こんなふうに「もったいないから」と詰め込みすぎて、余裕がなくなったり、大事な用事に悪影響を与えてしまうのが、僕の発達障害的なところではある。
まあでも、やりたいことはやれた旅だったので、とりあえず満足。
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