じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

『それまでの明日』は、ささくれだった心が、なんとなく落ち着いてくるような文章だ。

 長男を連れて散髪がてらショッピングモールに出かけたのだが、雨で他の選択肢が減っていたせいか、とにかく人が多かった。長男がコロコロコミックの新しい号を買いたい、ということで紀伊国屋に行くと、レジの前には長蛇の列ができていた。年末と書店というのは、そんなに関係なさそうなのだが、全体の来客数が多いと書店のお客さんも増えるのだろうな。
 ようやくコロコロを入手したのだが、そのあと、クリスマスプレゼントの下見に行ったトイザらスでは、コロコロが山積みになっていて、ここがコロコロの主戦場なのだな、と妙に納得してしまった。こっちもレジはすごい行列だったけど。
 
 家に帰って、久々にリアルタイムでG1レースを観たのだが、ダノンアレグリア、あのレースで伸びないのか……という感じ。アドマイヤマーズに直線入り口でプレッシャーをかけられたのが痛かったのだろうけど、それにしても、クリノガウディーにまで交わされたのは情けない。なんとか2着に粘ってくれていれば、僕も日本中の本命党もこんなに落ち込まないで済んだのに。ほんと、クリノガウディーよけいなことすんな、って感じ。とりあえず、有馬記念に向けて、運をストックしておいたことにしよう。このレース、ダノンアレグリアが唯一の牝馬であまりにも人気になっていたので、直前までオッズを眺めながら、ケンしたほうがいいのかな、と悩んだのだよなあ。どうせ当たっても、そんなに大きなプラスにはなりそうもなかったのだから、リスクを避けるべきだった。まあ、そこでやめられるようであれば、こんな年まで馬券を買い続けて、負け続けていないか。
 かなり落ち込みつつ、紀伊国屋で買ってきた、『それまでの明日』を半分くらいまで読んだ。なかなか話が先に進まないまま半分終わってしまった感じなのだが、読んでいると、クリノガウディ―(あるいはダノンアレグリア)くたばれ!という僕のささくれだった心が、なんとなく落ち着いてくるような文章だ。イッツ・ハードボイルド。パチンコ台のなかで、他の台は打ち手を興奮させるが、『海物語』シリーズだけは、打ち手を精神的に落ち着かせる作用がある、という話をどこかで聞いたのを思い出した。


それまでの明日 (早川書房)

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このミステリーがすごい! 2019年版

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