じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

新しいiPhoneは、みんなに見せびらかすのがあたりまえの時代があった。

 インフルエンザの流行で、外来は忙しいし、病棟も落ち着かない。
 誰かが熱を出すたびに(慢性疾患を抱えている人が多いため、けっこう頻度は高い)、インフルエンザチェックをして確認する、というのを繰り返していると、かなりの手間にもなる。
 ニュースなどで、施設でのインフルエンザの集団感染が採り上げられることのだが、不特定かつ大勢の人の出入りがある病院では、感染予防というのは非常に難しいのだ。だからといって、感染が拡散するのもしょうがない、と言うわけにもいかない。
 
 iPhoneXSがやってきた。
 3年ぶりの機種変更で、なかなか登録もうまくいかずに難渋したが、とりあえず移行してみて痛感したのは、「6Sとほとんど一緒だなあ」ということだった。カメラはまだほとんど使っていないし、もともと3Dゲームとかをバリバリやるわけでもないので、容量の問題がなければ、買い替える必要もなかったのでは……と思えてくる。その容量の問題も、ちゃんとバックアップをとって整理する習慣があれば、クリアできたはず。自分のズボラさをカネでごまかしながら、半世紀近く生きてきた、ような気がする。
 もちろん、処理速度はけっこう早くなったし、メモリを気にせずに写真を撮ったり、アプリをダウンロードできるようになったのはありがたいけれど、これからのスマートフォンというのは、新しい機種に変えて、こんなこともできるようになった、というより、今までできていたことが、さらにスムースにできるようになる、というような感じになっていくのだろうな。
 iPhone7くらいまでは、発売直後にみんなに見せびらかす人が少なからずいたのだけれど、8くらいから、あまりそういう光景を見なくなった。たぶん、買った人も、使ってみて、前とあまり変わらないし、自慢するほどのものじゃないな、と思うようになったのだ。
 生活必需品としては、自然な流れであり、ラジオやテレビ、固定電話、電子レンジとかも、そういう道をたどってきたのだろうな。