じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

フランク・ブロンデル騎手のささやかな有終の美

 風が強い日だった。
 今日は土曜日だが当番で夕方まで仕事をして、子どもたちのリクエストにこたえるため、吉野家で牛丼を買って帰宅。
 すき家のほうが行きやすいし近いので、そちらではダメなのかと何度も尋ねたのだが、「すき家や味が濃いからダメ、吉野家がいい」とのこと。
 僕も吉野家のほうが好きではあるけれども、別にすき家でも構わないんだけどなあ……どちらも牛丼だし、そこまで好き嫌いが別れるものなのだろうか……

 久々に借りたDVDを返却して帰宅。これまで何度もやってきたことなのに、最近はオンデマンドに慣れてきたためか、レンタルしたものを返しに行く、というのが、ひどくめんどくさく感じてしまう。人というのは、一度ラクなほうに流れると、不便なほうには戻れない。アメリカではレンタルビデオ(DVD)という業種は衰退してしまっているらしいのだが、日本でも早晩そうなるにちがいない。既存の書店やレンタルビデオショップを圧倒的な力で押しつぶしてきたTSUTAYAが「週末新作半額!」とかアピールしているのをみると、盛者必衰の理、みたいなものも感じてしまう。定額借り放題、とか言っても、Amazonプライムビデオなら、家にいたまま観放題だし。

 中山競馬場の第7レースで、フランスから短期免許でやってきた、フランク・ブロンデル騎手が短期免許最終週についに初勝利!
 傍目でみると、かなりちぐはぐなレースをしていることが多く、メディアで伝えられる話では、依頼される馬にも不満をあらわにしていて、周囲からも距離を置かれている、ということで、「史上最低の外国人騎手」とか、「なんでこの人が短期免許で?」と言われていたのだが、あまりにも成績も評判もひどいので、ずっと気になっていたのだ。乗る馬もどんどん少なくなっていたし。同じ時期に乗っているミナリク騎手が、親日家でいつも笑顔、どんな馬でも乗せてもらえれば嬉しい、という謙虚な人で、ファンにも神対応なので、比較されるブロンデル騎手はかわいそうでもあった。
 せっかく日本までやってきたのに、イヤな思い出ばかりではかわいそうだとも思っていたので、この7レースのゴール前は、映像をみていて力が入った。差されたようにみえたけれど、ハナだけ残っていたのは、お土産、みたいなものだったのかもしれない。
 ちなみに、本人は、59戦目での初勝利に満足げだった、とメディアでは伝えられている。まあ、本人も周囲もホッとした、というのが正直なところではなかろうか。まあ、外国人騎手がみんなルメールデムーロ兄弟、モレイラ、マーフィーなわけないのだよな。


吉野家

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