8年目の3月11日に、思う。 - じっぽ当直日誌・スーパーマイルド＠はてな

　しばらく風邪で寝込んでいた、というか、寝込めるものなら寝込みたいが、仕事を休むというのもかなりハードルが高いので、薬を飲みながらの仕事。寝ようと思えば、何日でも寝続けられる感じだ。
　今日は8年目の3月11日。先日、九州電力から「重要なお知らせ」というのが来ていて、何事か、電気を止められるのか？と思いつつ開封したのだが、電気料金を値下げします、という内容だった。ようやく原発も再稼働できるようになったので云々。それで、どのくらい安くなるのかと確かめてみると、1％程度とのこと。もちろん、値上げより値下げのほうがありがたいけれども、原発を動かして、こんな「重要」とかいうような書類を送ってきて、それだけじゃねえ、とは思う。大企業とかにとっては、ありがたい話なのかもしれないが、一家庭レベルとしては、それくらいなら原発動かさないほうがいいなあ。動かさないのも、それはそれでリスクがあるし、施設は残って、技術が消えていくというのも不安ではあるとしても。
　あれから8年も経つのか、という感慨とともに、今年は、3月11日についての報道がだいぶ少なくなってきたようにも感じた。
　もちろん、寝込んでいたせいでもあるのだろうけど。
　NHKの番組で伝えられていた「被災体験を語るおかみさんの宿」の話も、貴重な体験であることは百も承知だけれど、休みの日にお金を使って、そんなつらい話を聞きたいか、と言われると、考え込んでしまうところもある。もう、いろんなことを忘れてしまいつつあるなあ、と思う。
　去年の秋に福島に行って感じたのは、8年くらいで、元通りになるものではない、ということだったのに。

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