相変わらず、風邪でぐったりしながらの一日だったが、夕方くらいから、ようやく少し症状がマシになってきた気がする。薬が効いてきたのか、病勢が落ちてきたのか、あるいは、仕事を終えて、気楽になったからなのかはわからないが。
早めに寝たのだが、夜中にふと目が覚めてスマートフォンを覗いていたら、「ピエール瀧さんがコカイン使用容疑で逮捕」というのが目に入ってきた。
驚いた、と言うと、嘘になってしまうかもしれない。
ピエール瀧さんの俳優としての仕事には「反社会的な行為に手を染めている人」の役が多かったし、そのエキセントリック+狡猾さ、あるいは、見え隠れする小市民性、みたいな演技には、「尋常ならざるもの」を感じてもいたのだ。
だが、こういうのは、「実際にはそんなことをやっていない人間が、そういう役を説得力を持って演じる」からこそ意味があるのであって、本当にやっていたら、「ああ、やっぱりね」で終わってしまうところがある。
新井浩文さんもそうだった。
それにしても、ピエールさんの最近の出演作はあまりにも多すぎて、これらが全部お蔵入りになるのか、あるいは、お蔵入りにはならなかったとしても、登場シーンがカットされるとしたら、大ダメージだよなあ。
とはいえ、姿をみるたびに、「ああ、コカイン使いながら演じていたんだなあ」と思うと、やっぱり、観ていて気が散るのは間違いない。
演技者に、プライベートでもそういうことをやっていてもおかしくなさそうに感じられるような、「狂気」を求めていながら、本当にやっていると「論外」なんていうのは、観客のワガママなのかもしれないが……
そもそも、演技に「そういう要素」が求められることがあまりにも多すぎるのだろうか。
「電気グルーヴのオールナイトニッポン」とかも聴いていた僕としては、なんだかなあ、としか言いようがない。ただ、役者としても評価され、仕事が増え、いままでのファンと異なる層からも注目されるようになったことが、本人にとってはストレスとかプレッシャーになっていたのかな、とも少しだけ思う。
売れたせいだ、なんて芸能人に言うのはおかしな話なのは百も承知なのだけれども。
しかし、大麻でも覚せい剤でもなく、コカインか……
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