じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

「子どもに苛立ちをぶつけてしまう『しつけ』」への衝動

 5月ももう30日。
 なんとか外来を終えたものの、やはり風邪がすっきりせず、午後けっこうきついなかなんとか仕事を終えて帰宅。いろいろやることが、雑用も含めてあるのだが、困ったものだなあ。
 
 北海道の山林に7歳の男の子が置き去りにされた事件を知り、胸が痛む。
 親は最初「山菜採りに行っていて、行方不明になった」と証言していたそうだが、山菜を持っていないことから問いただされ、「しつけのため」と訂正したとのこと。
 置き去りにした5分くらいに現場に戻った、とのことなのだが……
 
 こういうことは、あってはならないし、これが「しつけ」になるとも思えない。
 どちらかというと、しつけというより、言う事を聞いてくれない子どもに、自分の苛立ちをぶつけてしまったのではないか。
 でも、これが事実であるのなら、同じ7歳の男の子の親として、程度の問題はあれ、こういう「子どもに苛立ちをぶつけてしまう『しつけ』」への衝動は僕にもあるのだ。
 僕自身も、子どものころ、家から追い出されたことがあるし、当時はそういう「しつけ」が当たり前の時代だった。


 本当は、こんなことはやってはいけない。
 それは、御両親だって百も承知なはずで、それでも、人は、後から考えたら後悔するに決まっていることを、衝動的にやってしまう。
 どうせ、すぐ戻ったら、その場で大泣きしているだろう、くらいに考えてしまう。
 場所やタイミングが悪かったのは事実だけれど、こういうのって、「紙一重」のケースはもっとたくさんあって、これは悪いほうに転んでしまった一例でしかないのだと思う。
 腹が立っているとき、ムカッとしてしまったとき、自分の「衝動」が一線を超えないように。
 だが、そういうのを超えてしまうのが、「衝動」ではあるのだよね。
 とにかく、男の子が早く見つかりますように。

 消費税増税が2年半先送りになるとのこと。
 景気を考えれば「よかった」とは思うのだが、国のお金は足りるのだろうか。
 以前、消費税だけを上げても、景気の動向などを含めて考えると税収は増えない、という試算を何かの新書で読んだことはあるけれど。
 
 最近は、とにかく「お金がない」という高齢者を抱える人が多くて、長生きすればするほど良い、という時代は、もう終わってしまっているのだな、と感じている。

 寝転びながら『ドラクエモンスターズ3』を少しだけ進め、23時に就寝。