じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@はてな

『さるさる日記』から続く、中年内科医の日常日記。これまでの分はこちら。http://touchoku.jugem.jp

ヨーロッパの空港で、イギリスのEU離脱の「日常的な痛み」について考えた。

台風がゆっくりと接近しており、風雨が強かったのだが、雨は夕方からはかなりおさまってきた感じ。
風はかえって強くなってきている。
この3連休、台風に振り回されてしまったような感じ。

午後からはテレビで野球観戦。
ソフトバンクは天敵であるオリックスの西投手相手で、初回に中田投手が3ランを浴びて万事休す、かと思いきや、土壇場で追いつき、なんとか延長12回引き分けに。
ここまで来れば、勝っておきたいところだったが、オリックスもそう簡単には負けてくれないようだ。
カープファンとしては、ソフトバンク日本ハム、どちらと日本シリーズであたったほうが有利だろうか、と思い悩む。メンバーだけみたら、日本ハムのほうがやりやすそうではある。
しかし、日本ハムがどうしてこんなに強いのか、後半戦ずっとロングスパートしながら、ここまで息切れしないのかと考えると、底知れない力があるのかもしれないなあ。

カープは横浜でDeNAと対戦。
デビューした巨人戦でメッタ打ちされ、防御率162点と「大野豊投手の初登板越え」を果たしてしまった塹江投手が先発。
初回にロペスに2ランを浴びたものの、5回まで投げてこの2失点のみで、打たれたヒットも2本だけ。
まだまだ課題は多そうだが、来シーズンに向けて、大きな一歩を踏み出せたのではないかと思う。
サウスポーでスピードがあり、投げっぷりも良いし、楽しみなピッチャーだ。
DeNAは、これで球団創設以来はじめてのクライマックスシリーズ進出を決めた。
これで、現存する12球団のすべてが、CSを経験することになる。
今年のDeNA、シーズン序盤は絶不調で、ラミレス監督の采配もかなり批判されていたが、中畑監督以来の、フロント・営業も含めた努力がようやく実ってきているようにみえる。カープファンとしては、カープとずっと最下位争いをしていた横浜が強くなっているのは、けっこう嬉しくもあり、怖くもある。
とにかくピッチャー、というチームなのだけれど、今日も投げた今永、石田という若いサウスポーが良いし、山口、井納あたりもかなり力がある。ドラフトで即戦力の先発投手を獲るか、カープのジョンソンのようなエース級外国人投手が来れば、来年あたりは優勝争いをしそうだ。
DeNAって、ドラフトが下手、というイメージがあったのだけれど、昨年、今年と良いピッチャーを指名できているのが効いている。
これまでは、「なぜその選手をその順位で……」と他球団ファンながら「残念」っていう感じだったので。
でも、リリーフも足りないんだよなあ、まだ。


『未来世紀ジパング』で、イギリスのEU離脱の「その後」についての池上彰さんの解説を観た。
EU離脱のおかげで、ポンド安となり、中国からは「爆買い」の人たちが押し寄せてきているそうだ。
いざ「離脱」と決まってみると、これまで離脱を主張してきた人たちは軒並み腰が引けてしまっている、とのこと。
また、オーストリアでもEU離脱を主張する極右政党が政権に就く可能性があるらしく、ヨーロッパの混乱はおさまりそうにない。
イギリスのこんな様子をみても、他国では「離脱」を主張する人がいて、彼らを支持する人たちがいるのだ。
もっとも、イギリスの場合、まだ、EUを離れるための交渉もほとんど進んでおらず、本当にみんなが「離脱という選択に後悔する」段階ではないような気もするのだが。
今夏、ヨーロッパを旅したときに、空港の入国審査では、「EU諸国」と「その他の国々」が別々になっていた。
「EU諸国」は審査が簡略化され、ほとんどフリーパスに近い。
「EU以外」の長い列に並びながら、「イギリス人は、ヨーロッパ内での日常生活で、こういう『特権』を失ってしまうことを受け入れられるのだろうか?」と考えていた。
移民などのさまざまな問題はあるにせよ、イギリス自身もヨーロッパから「排除」される選択をしてしまったのかもしれない。
 
25時に就寝。